24外注管理の契約固有労働カテゴリの入力
外注管理の契約固有労働カテゴリについて
契約によっては、外注オーダーのサービス行について契約固有労働カテゴリをレポートするよう求められる場合があります。このような契約では、契約の原価計算、請求およびレポートに使用される労働カテゴリの定義が指示されており、カテゴリは社内労務と外注労務の両方に適用できます。労働カテゴリは、外注マスターから契約のすべてのリリース済購買オーダーに流れます。労働カテゴリは、在庫ベースの購買オーダー行には適用されません。カテゴリは、労務に関連付けられているサービス行にのみ適用されます。
外注労務費請求では、時間および契約固有労働カテゴリを入力し、買掛管理や一般会計などのすべての関連取引に対して検証する必要があります。次に、請求システムは契約固有労働カテゴリに基づいて計算し、顧客に請求します。
サービス請求固定情報プログラム(P48091)で「詳細契約請求を使用」オプションを選択した場合は、「職務タイプ」フィールドが有効になります。詳細契約請求システムでは、JD Edwards EnterpriseOne Payrollシステムの「職務タイプ」フィールドを使用して、サービスを実行する人物の労働カテゴリまたは職務のタイプを指定します。給与と福利厚生情報を職務タイプに関連付け、その情報をその職務タイプに関連する従業員に適用します。
「職務タイプ」フィールドは、外注オーダー入力(P4310)、伝票照合(P4314)および入荷確認(P4312)プログラムの詳細グリッドに表示されます。このため、サービス請求固定情報プログラム(P48091)で「詳細契約請求を使用」チェックボックスを選択した場合は、次のフォームに「職務タイプ」フィールドが表示され、有効になります。
契約明細(W4310A)
伝票照合(W4314A)
勘定配賦の入力(W4316A)
入荷確認(W4312A)
労働カテゴリは、C3(資金調達レベル)契約にのみ適用されます。詳細契約の作成/編集プログラム(P52G01M)から「資金調達レベルの編集」フォーム(W52G01MB)の「請求/収益」タブで「契約労働カテゴリ」および「外注労務費を含む」機能をアクティブにします。
C3契約の「契約労働カテゴリ」および「外注労務費を含む」フィールドの設定により、外注オーダー入力で職務タイプが必要かどうかが決定されます。これらのフィールドの設定により、伝票照合および入金時に時間および数量が必要かどうかも決定されます。これらのフィールドのどちらも選択されていない場合、契約固有労働情報は任意です。
「契約労働カテゴリ」チェックボックスは、契約で契約固有労働カテゴリを利用するかどうかを指定します。契約で契約固有労働カテゴリを使用する場合は、すべての関連トランザクションについて時間および職務タイプが検証されます。職務タイプは、契約固有労働カテゴリ・テーブル(F52G20)に対して検証されます。
「外注労務費を含む」チェックボックスは、外注労務費が契約上の労務費として扱われるかどうかを示します。外注労務費が契約上の労務費として扱われる場合は、すべての関連トランザクションについて時間および契約固有労働カテゴリが検証されます。職務タイプは、契約固有労働カテゴリ・テーブル(F52G20)に対して検証されます。
契約固有労働カテゴリ・プログラム(P52G20)を使用して、有効な労働カテゴリを定義します。職務タイプが必要で、「職務タイプ」フィールドに値がないことが検出された場合は、「サービス請求固定情報」フォームのデフォルト値が使用されます。「職務タイプ」フィールドのビジュアル・アシストは、UDC 06/Gまたは契約固有労務カテゴリ検索/選択(P52G20S)を呼び出します。
時間および数量は総勘定元帳およびJD Edwards EnterpriseOne契約/サービス請求管理システムに関連付けられます。勘定科目コード、主科目および職務タイプ情報はF0911テーブルに渡されます。時間はPayrollにも格納されます。JD Edwards EnterpriseOne契約/サービス請求管理システムでは、契約に基づいて顧客に請求するためにF0911テーブルの取引が使用されます。
「契約固有労働カテゴリの設定」を参照してください。
外注オーダー入力
P4310プログラムを使用して外注オーダーを入力する場合、契約固有労働カテゴリ・プログラムはシステム設定に基づいて「契約明細」フォーム(W4310A)に契約固有労働カテゴリを提供します。労働カテゴリは、AおよびBの在庫インターフェイスを持つ項目にのみ適用されます。
労働カテゴリが必要で、職務タイプが入力されていない場合は、契約固有労働カテゴリ・テーブルで有効な労働カテゴリが検索されます。有効な労働カテゴリが見つからない場合は、エラーが発行されます。
労働カテゴリが必要で、職務タイプが入力されている場合は、契約に対して有効な労働カテゴリまたはサービス請求固定情報プログラム(P48091)で定義されたデフォルトの労働カテゴリである必要があります。
労働カテゴリが不要な場合、職務タイプはUDC 06/Gに対して検証されます。
複数勘定配賦行については、各配賦の職務タイプは「勘定配賦の調整」フォーム(W43146A)に表示され、有効になります。購買オーダー複数勘定科目テーブル(F4316)の職務タイプ値はF0911テーブルに渡されます。
「職務タイプ」フィールドは、購買オーダー・ワークベンチ・プログラム(P43101)から外注オーダーをリリースするときに表示および有効化されます。
「合計原価」フィールドに合計金額を入力する必要もあります。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications調達管理製品ガイド』の「オーダー明細情報の入力、品目番号別明細行の入力」を参照してください。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications調達管理製品ガイド』の「複数勘定配賦」を参照してください。
伝票照合
P4314プログラムを使用して伝票照合を実行する場合、「伝票照合」フォーム(W4314A)に外注オーダー行の職務タイプが表示されます。労働カテゴリは、AおよびBの在庫インターフェイスを持つ項目にのみ適用されます。
労働カテゴリが必要で、職務タイプが入力されていない場合は、契約固有労働カテゴリ・テーブルで有効な労働カテゴリが検索されます。有効な労働カテゴリが見つからない場合は、エラーが発行されます。
労働カテゴリが必要で、職務タイプが入力されている場合は、契約に対して有効な労働カテゴリまたはサービス請求固定情報プログラム(P48091)で定義されたデフォルトの労働カテゴリである必要があります。
労働カテゴリが不要な場合、職務タイプはUDC 06/Gに対して検証されます。
数量が必須の場合は、数量なしで伝票取引を受け入れることはできません。「サービス数量」フィールドに数量を入力すると、システムによって検証されます。
「照合するオーダーの選択」フォーム(W4314C)にも「職務タイプ」フィールドが表示されます。「照合するオーダーの選択」フォームは選択フォームであるため、職務タイプは変更できません。「職務タイプ」フィールドを更新するにはP4310プログラムを使用する必要があります。
勘定科目コード、主科目、職務タイプおよび数量はF0911テーブルに送信されます。
システムでは次の機能がサポートされます。
進捗支払(2方向および3方向照合)。
仮伝票(2方向および3方向照合)。
システムでは、3方向照合、留保金のリリースおよび新規行の追加が検証されます。ただし、照合処理への伝票および運賃の原価再計算はサポートされません。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications調達管理製品ガイド』の「品目番号別明細行の入力」を参照してください。
入荷確認
「入荷確認」フォームの「職務タイプ」フィールドは、AおよびBの在庫インターフェイスを持つ項目に対してのみ一時変更できます。
労働カテゴリが必要で、職務タイプが入力されていない場合は、契約固有労働カテゴリ・テーブルで有効な労働カテゴリが検索されます。有効な労働カテゴリが見つからない場合は、エラーが発行されます。
労働カテゴリが必要で、職務タイプが入力されている場合は、契約に対して有効な労働カテゴリまたはサービス請求固定情報プログラム(P48091)で定義されたデフォルトの労働カテゴリである必要があります。
労働カテゴリが不要な場合、職務タイプはUDC 06/Gに対して検証されます。
数量が必須の場合は、数量なしで入金取引を受け入れることはできません。「サービス数量」および「サービス単位」フィールドに数量情報を入力すると、システムによって検証されます。
入金は総勘定元帳に書き込まれるため、システムによって職務タイプが検証され、F0911テーブルに渡されます。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications調達管理製品ガイド』の「買掛金照合のためのサービス・ユニット」を参照してください。
前提条件
契約固有労働カテゴリを入力する前に、次の操作を行う必要があります。
サービス請求固定情報プログラム(P48091)で「詳細契約請求を使用」チェックボックスを選択します。
(オプション)「サービス請求固定情報」フォーム(W48091A)で「デフォルト作業タイプ」を設定します。
契約の請求書および資金調達レベルを入力します。
詳細契約の作成/編集プログラム(P52G01M)の「請求/収益」タブで契約に対して「契約労働カテゴリ」および「外注労務費を含む」チェックボックスを選択します。
作業をC3(資金調達レベル)契約に添付します。
契約固有労働カテゴリ・プログラム(P52G20)を使用して労働カテゴリを設定します。
P4310、P4312およびP4314プログラムの「表示」タブで「サービス・ユニットの表示」処理オプションを設定します。
労働カテゴリが必要で、職務タイプが入力されていない場合は、契約固有労働カテゴリ・テーブルで有効な労働カテゴリが検索されます。有効な労働カテゴリが見つからない場合は、エラーが発行されます。
労働カテゴリが必要で、職務タイプが入力されている場合は、契約に対して有効な労働カテゴリまたはサービス請求固定情報プログラム(P48091)で定義されたデフォルトの労働カテゴリである必要があります。
労働カテゴリが不要で、ユーザーによって入力されている場合、職務タイプはUDC 06/Gに対して検証されます。
外注管理の契約固有労働カテゴリの入力
ここでは、外注管理の契約固有労働カテゴリの入力方法について説明します。
外注管理の契約固有労働カテゴリの入力
「外注オーダー入力 - 契約明細」フォームにアクセスします。
レコード1から2
- 職務タイプ
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JD Edwards EnterpriseOne契約/サービス請求管理システムからの職務タイプが表示されます。職務タイプは購買オーダー行で一時変更できます。
職務タイプを一時変更する場合、組織内の職務を定義する値を入力してください。UDC 06/Gの値を使用できます。給与と福利厚生情報を職務タイプに関連付け、その情報をその職務タイプに関連する従業員に適用します。
サービス請求固定情報プログラム(P48091)で「詳細契約請求を使用」チェックボックスを選択した場合は、「オーダー明細」(W4310A)および「契約明細」(W4310A)フォームで「職務タイプ」フィールドがグリッドに表示され、有効になります。
「職務タイプ」フィールドは、組織の内部または外部の職務記述を表すことができます。外部職務記述は請負業者によって使用される職務タイプを表します。内部職務記述は、組織で使用されるもので、UDC 06/Gに出現することがあります。