28契約固有労働カテゴリを使用したタイムカードの処理

時間入力の契約固有労働カテゴリについて

企業と契約し、契約で請求書に詳細な労務費を記述することが要求される場合、従業員は時間入力時に労働時間を有効な労働カテゴリに課金する必要があります。この要件は、バック・オフィスおよびセルフサービス時間入力に適用されます。従業員が入力する労働カテゴリ・コードは、顧客が契約ごとに定義する外部作業記述です。外部作業記述は、レポートおよび外部請求に使用され、肩書きや実行される作業のタイプなど、顧客が必要とする情報を識別します。労働カテゴリの肩書きはシニア・エンジニアやプロジェクト管理者などで、作業のタイプは技術やサポートなどです。従業員は契約について様々なタイプの作業を実行することがあるため、時間を様々な労働カテゴリ・コードに課金します。

場合によっては、契約で請求書への詳細な労務費の記述が要求されないことがありますが、契約について作業する従業員は監査の目的で作業時間を労働カテゴリ・コードに課金することが必要な場合もあります。

「契約固有労働カテゴリの入力」を参照してください。

時間入力時に労働カテゴリ・コードを割り当てると、次のいずれかのテーブルで「契約労働カテゴリ」フィールド(JBLC)が更新されます。

  • バック・オフィス時間入力用の従業員トランザクション詳細テーブル(F06116)。

  • セルフサービス時間入力用の従業員取引バッチ(F06116Z1)。

給与計算処理中のその他の時点では、従業員トランザクション履歴(F0618)および労務規則タグ・ファイル(F186602)テーブルのJBLCフィールドが更新されます。

「契約労働カテゴリ」フィールドを時間入力フォームに表示するには、最初にサービス請求固定情報(P48091)で「詳細契約請求を使用」固定情報をアクティブにする必要があります。アクティブにされたら、従業員セルフサービス時間入力設定プログラム(P051123)で「契約労働カテゴリ」チェックボックスを選択して、従業員セルフサービス時間入力の「契約労働カテゴリ」フィールドを表示できます。

セルフサービス時間入力

「契約労働カテゴリ」フィールドは、従業員日次時間入力(P051127)および従業員集計時間入力(P051128)のセルフサービス・プログラムに表示されます。フィールドは、従業員の時間入力時、または管理者が管理者の検討/承認プログラム(P051129)から詳細モードで入力を検討するときに表示されます。

バック・オフィス時間入力

「契約労働カテゴリ」フィールドは、次のバック・オフィス・プログラムに表示されます。

  • 日次時間入力(P051141)

  • 時間入力詳細(P051131)

  • スピード時間入力(P051121)

  • タイムシート入力(P051122)

  • 臨時支払の入力(P070701)

前提条件

サービス請求固定情報プログラム(P48091)で「詳細契約請求を使用」チェックボックスを選択します。

「JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求のサービス請求固定情報の設定」を参照してください。

労務固有カテゴリ・コードが設定されていることを確認します。

「契約固有労働カテゴリの設定」を参照してください。

契約固有労働カテゴリのバッチ・タイムカード処理について

タイムカードを検討および承認した後で、時間入力バッチ処理プログラム(R05116Z1I)を実行して、F06116Z1ワークファイルから従業員トランザクション詳細ファイル(F06116)にタイムカードを転送します。バッチ処理中に、F06116Z1ワークファイル内に契約固有労働カテゴリを持つタイムカードがF06116テーブルで編集および更新されます。プログラムは、F06116Z1ワークファイルのレコードを読み取ると、時間入力MBFプログラム(P050002A)を呼び出し、次の処理を行います。

  • ビジネスユニットに関連付けられている資金調達レベルに労働カテゴリが必要かどうかを判断します。

  • 契約労働カテゴリが必要な場合は、タイムカードのビジネスユニットによって決定された「契約労働カテゴリ」(JBLC)フィールドの値が有効かどうかを確認します。

  • 「契約労働カテゴリ」フィールドの値が無効な場合は、サービス請求固定情報プログラム(P48091)のデフォルトの労働カテゴリ・コードを割り当て、レポートに警告メッセージを出力します。

  • 「契約労働カテゴリ」フィールドがブランクで、契約労働カテゴリが必須の場合、プログラムは次のいずれかの処理を行います。

    • タイムカードの特定の値に基づいてデフォルト値を割り当てます。労働カテゴリが必要な場合、システムは労働カテゴリ相互参照で定義された規則に基づいて契約固有労働カテゴリ・プログラム(P52G20)のデフォルト値を割り当てます。

    • ビジネスユニットに関連付けられている資金調達レベルに労働カテゴリが必要で、カテゴリが設定されていないか労働カテゴリ・コード・テーブル(F52G20およびF52G21)の規則と一致しない場合は、サービス請求固定情報プログラム(P48091)のデフォルトの労働カテゴリを割り当てます。レポートに警告メッセージが出力されます。

契約固有労働カテゴリでの給与計算見積仕訳について

給与計算サイクル中に見積仕訳を処理する場合、一般給与計算仕訳プログラム(R072902)によってワークファイル(F05290)が作成され、仕訳は検討するまでここに保持され、最終更新中または日次転記の一環として転記されます。

見積仕訳を作成する場合、タイムカードの「契約労働カテゴリ」フィールド(JBLC)の値を使用して、ワークファイルの「職務タイプ」(JBCD)フィールドが更新されます。JBLCフィールドには、顧客に送信される請求書に必要な実際の肩書きが含まれます。JBLCフィールドがブランクの場合は、タイムカードの「職務タイプ」(JBCD)フィールドの値を使用して見積仕訳が作成されます。

仕訳を転記すると、次の処理が行われます。

  • 取引明細テーブル(F0911)のJBCDフィールドがJBLCフィールドの値で更新され、JBLCフィールドがブランクの場合はワークファイルのJBCDフィールドで更新されます。

  • 従業員トランザクション詳細ファイル(F06116)の処理済タイムカードのJBLCフィールドの値が、従業員トランザクション履歴テーブル(F0618)のJBLCフィールドに移動されます。

セルフサービス時間入力への「契約労働カテゴリ」フィールドの追加

ここでは、セルフサービス時間入力の契約労働カテゴリ・フィールドの概要を示し、事前設定をリストし、契約労働カテゴリ・フィールドをセルフサービス時間入力プログラムに追加する方法を説明します。

セルフサービス時間入力の「契約労働カテゴリ」フィールドについて

従業員セルフサービス時間入力設定プログラム(P051123)では、セルフサービスの従業員時間入力インターフェイスに表示するフィールドを50を超える事前定義フィールドから選択できます。このプログラムを使用して、「契約労働カテゴリ」フィールドを時間入力インターフェイスに追加します。各企業またはビジネスユニット、あるいは企業とビジネスユニットの組合せについて、セルフサービスの時間入力プログラムに「契約労働カテゴリ」フィールドを表示するかどうかを指定します。

セルフサービス時間入力レイアウト設定テーブル(F051123)の契約労働カテゴリ・フラグ(ESZ183)が適宜更新されます。

前提条件

サービス請求固定情報プログラム(P48091)で「詳細契約請求を使用」チェックボックスを選択します。

セルフサービス時間入力プログラムへの「契約労働カテゴリ」フィールドの追加

「従業員セルフサービス時間入力設定の改訂」フォームにアクセスします。

契約労働カテゴリ

契約労働カテゴリを必要とする企業、ビジネスユニット、または企業とビジネスユニットの組合せに対して「契約労働カテゴリ」フィールドを従業員日次時間入力(P051127)および従業員集計時間入力(P051128)プログラムに表示するには、このチェックボックスを選択します。

チェックボックスは、サービス請求固定情報プログラムで「詳細契約請求を使用」チェックボックスを選択した場合にのみ入力可能になります。

契約固有労働カテゴリを使用したタイムカードの入力

この項では、事前設定および次の方法について説明します。

  • 契約固有労働カテゴリを使用してタイムカードを入力します。

  • タイムカードの契約固有労働カテゴリを修正します。

前提条件

セルフサービス時間入力プログラムに「契約労働カテゴリ」フィールドを追加します。

契約固有労働カテゴリを使用したタイムカードの入力

ここで説明するフィールドは、バック・オフィスおよびセルフサービスの時間入力プログラムに表示されます。

「日次時間入力」フォームにアクセスします。

勘定科目コード

このフィールドの勘定科目コードに関連付けられているビジネスユニットは、入力で契約労働カテゴリが必要かどうかを決定するビジネスユニットです。

契約労働カテゴリ

機械工や監督者など、実行される作業のタイプを指定する労働カテゴリを入力します。タイムカード・ビジネスユニットの契約資金調達レベルが存在するかどうかに基づいて、次のいずれかの条件が適用されます。

ビジネスユニットの契約資金調達レベルが存在する場合は、ビジネスユニットに関連付けられている資金調達レベルに労働カテゴリが必要かどうかが判断されます。労働カテゴリが必要な場合、システムは労働カテゴリ相互参照で定義された規則に基づいて契約固有労働カテゴリ・プログラム(P52G20)のデフォルト値を提供します。必要に応じて、このフィールドのデフォルト値を一時変更し、契約に対して有効な別の労働カテゴリ・コードを入力できます。「検索」ボタンを使用して契約固有労働カテゴリ検索/選択プログラム(P52G20S)にアクセスし、タイムカード上の勘定科目コード、作業場所または所属ビジネスユニットに基づいて有効な労働カテゴリのリストを表示します。ビジネスユニットに関連付けられている資金調達レベルに労働カテゴリが必要で、カテゴリが設定されていないか労働カテゴリ・テーブル(F52G20およびF52G21)の規則と一致しない場合は、サービス請求固定情報プログラム(P48091)のデフォルトの労働カテゴリが使用されます。

ビジネスユニットの契約資金調達レベルが存在しない場合または契約が詳細契約請求契約でない場合は、ユーザー定義コード(UDC)テーブル06/Gの標準職務タイプをこのフィールドに入力できます。「検索」ボタンを使用して、タイムカード上のビジネスユニットに基づいて有効な労働カテゴリまたは職務タイプのリストを表示します。

F52G20およびF52G21テーブル(労働カテゴリが必須)またはUDCテーブル06/G(労働カテゴリが不要)に対して入力した労働カテゴリ・コードを検証できない場合は、ハードエラー・メッセージが発行されます。

タイムカード上の契約労働カテゴリ・コードの修正

時間入力バッチ処理プログラムでは、タイムカード上の無効またはブランクの労働カテゴリ・コードを置換する仮労働カテゴリ・コードを使用する場合に警告メッセージが出力されます。レポートの警告メッセージを検討し、該当する場合に給与計算バッチ・ファイルの検討プログラム(P05116Z1)で労働カテゴリ・コードを修正します。

「時間入力バッチの改訂」フォームにアクセスします。このフォームには、従業員のF06116Z1ワークファイルの「契約労働カテゴリ」フィールド(JBLC)の値が表示されます。