9JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理のプロジェクト・マニュファクチャリング用操作

JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理のプロジェクト・マニュファクチャリングについて

製造制御品目、部品表および作業工程を入力したら、JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムを使用して、製造制御品目の製造を完了できます。JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムでは、製造作業オーダーの管理とトラッキングが可能です。

注意: JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムは、製造制御品目に対してのみ組立製造をサポートしています。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理の概要」を参照してください。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications Work Orders Implementation Guide』の「Introduction to JD Edwards EnterpriseOne Work Orders」を参照してください。

JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムでは、JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングと統合して、製造制御品目をサポートします。

プロジェクト・マニュファクチャリング用製造現場管理のプロセス・フローは、JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理と同じプログラムを数多く使用します。このプロセス・フローは、次のステップで構成されます。

  1. 作業オーダーを入力します(P48013)。

  2. 作業工程指示および部品リストを添付します(R31410)。

  3. 作業オーダーの引当処理を実行します。

  4. 引当可能数量をチェックします(P30200)。

  5. 在庫を出庫します(P31113)。

  6. 作業をスケジュールします。

  7. 作業時間数および作業量を記録します(P311221)。

  8. 完了品を在庫に記録します(P31114)。

JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムでは、製造制御品目の次の機能がサポートされていません。

  • レート・スケジュール。

  • プロセス製造。

  • 原価明細。

    製造番号ごとの原価明細の照会はできません。

  • JD Edwards EnterpriseOne受注設計生産システムのプロジェクト。

前提条件

JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理で製造制御品目を処理するには、製造制御品目をサポートするために、JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムが適切に設定されていることを確認してください。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「製造現場管理システムの導入手順」を参照してください。

製造制御品目の作業オーダー見出しの入力

この項では、製造制御品目の作業オーダー見出し入力の概要、事前設定、および製造制御品目の作業オーダー見出しの入力方法について説明します。

製造制御品目の作業オーダー見出しの入力について

作業オーダー見出しを入力するには、品目、事業所、数量、および作業オーダーの要求日付を確認します。製造作業オーダー処理プログラム(P48013)を使用して、作業オーダーを作成および管理します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「作業オーダー見出しの入力」を参照してください。

「製造作業オーダーの処理」フォームの詳細グリッドに、「製造番号」フィールドと「例示照会プログラム」(QBE)行が表示されます。「作業オーダー詳細」フォームの「追加詳細1」タブにも「製造番号」フィールドが表示されます。作業オーダーの製造番号を変更できるのは、製造作業オーダー処理プログラムからのみです。

製造制御品目の作業オーダーでは、マイナスのオーダー数量はサポートされていません。

作業オーダー見出しでは、製造番号の変更が可能です。作業オーダーの製造番号を改訂する際には、添付された部品リストと作業工程、資材出庫、処理された時間入力レコード、および部分完了または完全な完了がチェックされます。これらのいずれかのアクティビティが発生した場合には、警告のメッセージが表示されます。

作業オーダーの状況に関係なく(終了または完了している作業オーダーであっても)、作業オーダーの製造番号を変更できます。

作業オーダーをコピーすると、既存の作業オーダーの製造番号が、新しい作業オーダーのデフォルトの製造番号になります。組立製造作業オーダーをコピーする際は、新しい作業オーダーの品目番号と製造番号の両方を変更できます。

行タイプWを含む受注オーダーから作成された作業オーダーには、受注明細行の製造番号情報が含まれます。受注明細行の製造場号を変更しても、関連作業オーダーの製造番号は更新されません。同様に、作業オーダーの製造場号に対する変更でも、受注明細行の製造番号は更新されません。

システムでは、コンフィギュレーション品目とキット品目がサポートされています。作業オーダーの変更を試行する際は、製造作業オーダー処理プログラムの「製造番号」フィールドを編集できます。コンフィギュレーション品目の場合は、すべての関連オーダー(親と子の両方のオーダー)に製造番号が保存されます。作業オーダーがキット品目またはコンフィギュレーション品目内の子作業オーダーである可能性もあるため、製造番号ワークベンチ・プログラム(P34403)を使用します。

製造番号には、作業オーダー部品リスト(P3111)、作業オーダーの作業工程(P3112)、作業オーダー完了(P31114)、作業オーダーの印刷(R31415)およびスーパー・バックフラッシュ(P31123)プログラムからアクセスできます。JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムのその他のプログラムまたは機能には、製造番号情報は転送されません。

作業オーダー見出しの製造番号情報は、品目保管場所タグ・ファイル・テーブル(F41021T)の手持数量を管理するために在庫に渡されます。

製造制御品目を含む組立製造作業オーダーの状況を変更するには、作業オーダー一括更新プログラム(P48714)を使用します。作業オーダー一括更新プログラムには「製造番号」フィールドがないため、製造番号ごとの検索や更新を行うことができません。作業オーダーの製造番号を更新するには、製造番号の再割当プログラム(P34404)を使用します。

電子データ交換(EDI)を使用して、製造制御品目の作業オーダーを作成および更新できます。これには、送信作業オーダー見出しテーブル(F4801Z1)が使用されます。

前提条件

製造制御品目の作業オーダー見出しを入力する前に、製造作業オーダー処理プログラムの使用しているバージョン用に処理オプションを設定する必要があります。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「オーダーの入力/変更プログラム(P48013)の処理オプションの設定」を参照してください。

製造制御品目の作業オーダー見出しの入力に使用するフォーム

フォーム名

フォームID

ナビゲーション

用途

製造作業オーダーの処理

W48013J

「日次オーダー準備 - 組立製造」(G3111)、「オーダーの入力/変更」

作業オーダー見出しの検討を行います。

作業オーダー詳細

W48013A

「製造作業オーダーの処理」フォームで、「追加」をクリックします。

製造制御品目の作業オーダー見出しを入力します。

製造制御品目の作業オーダー見出しの入力

「作業オーダー詳細」フォームにアクセスします。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「作業オーダー見出しの入力」を参照してください。

製造制御品目への部品リストの添付

この項では、製造制御品目への部品リストの添付の概要、事前設定、および製造制御品目への部品リストの添付方法について説明します。

製造制御品目への部品リストの添付について

作業オーダー見出しの入力後に部品リストを添付します。手作業で部品リストを入力するには、作業オーダー部品リストプログラム(P3111)を使用します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「部品リストの添付」を参照してください。

「作業オーダー部品リスト」フォームの見出しに、「製造番号」フィールドが表示されます。製造番号は、作業オーダー部品リスト・テーブル(F3111)には保存されません。

部品リストは、「作業オーダー部品リスト」フォームで最初から作成します。「作業オーダー部品リスト」フォームの「フォーム」メニューで、「部品表のコピー」および「作業オーダーからのコピー」オプションを使用して、部品リストを作業オーダーに添付できます。

作業オーダー部品リストの各品目に、作業オーダーと同じ部品番号が割り当てられます。

「手持製造番号」フォームにアクセスし、F41021Tテーブルに保存される部品情報を検討するには、「作業オーダー部品リスト」フォームの「ロー」メニューにある「製造番号場所」オプションを使用します。製造番号、ロットおよび保管場所ごとに手持数量のローを選択できます。選択された場所およびロットのみが、作業オーダー部品リストに戻されます。「手持製造番号」フォームで選択された品目の数量は、自動的には入力または制御されません。「作業オーダー部品リスト」フォームに正しいオーダー数量を入力する必要があります。

JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムでは、製造番号制御の代替品目はサポートされていません。製造番号は、特定の最終品目に関連付けられます。そのため、代替品目を選択する場合は、代替品目番号に別の製造番号を関連付ける必要があります。代替品目には、当初の品目の製造番号とは異なる製造番号を指定する必要があります。

前提条件

製造制御品目に部品リストを添付する前に、作業オーダー部品リスト・プログラムの使用しているバージョン用に処理オプションを設定する必要があります。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「作業オーダー部品リスト・プログラム(P3111)の処理オプションの設定」を参照してください。

製造制御品目への部品リストの添付に使用するフォーム

フォーム名

フォームID

ナビゲーション

用途

製造作業オーダーの処理

W48013J

「日次オーダー準備 - 組立製造」(G3111)、「オーダーの入力/変更」

作業オーダー部品リストの検討を行います。

作業オーダー部品リスト

W3111A

「製造作業オーダーの処理」フォームでオーダーを検索して選択し、「ロー」メニューの「部品リスト」を選択します。

製造制御品目に部品リストを添付します。

手持製造番号

W42054B

「作業オーダー部品リスト」フォームで、品目を選択し、「ロー」メニューから「製造番号場所」を選択します。

製造制御品目の手持情報を検討します。

製造制御品目への部品リストの添付

「作業オーダー部品リスト」フォームにアクセスします。

製造制御品目に部品リストを添付するには、次の手順に従います。

  1. オーダーに必要な部品リスト情報を入力します。

    『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「カスタム部品リストの入力」を参照してください。

  2. 「オーダー数量」フィールドに値があることを確認します。

  3. 品目のローを選択します。

  4. 「ロー」メニューから「製造番号場所」オプションを選択します。

  5. 部品リストの使用可能な構成品を選び、「選択」をクリックします。

  6. 「作業オーダー部品リスト」フォームで「OK」をクリックします。

製造制御品目への作業工程指示の添付

この項では、製造制御品目への作業工程指示の添付の概要、事前設定、および製造制御品目への作業工程指示の添付方法について説明します。

製造制御品目への作業工程指示の添付について

作業オーダー見出しの入力後に作業工程指示を添付します。手作業で作業工程指示を入力するには、作業オーダーの作業工程プログラム(P3112)を使用します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「作業工程指示の添付」を参照してください。

「作業オーダーの作業工程」フォームの見出しに、「製造番号」フィールドが表示されます。製造番号は、作業オーダーの作業工程テーブル(F3112)には保存されません。

作業工程指示は、「作業オーダーの作業工程」フォームで最初から作成します。「作業オーダーの作業工程」フォームの「フォーム」メニューで、「品目別コピー」および「作業オーダー別コピー」オプションを使用して、作業工程指示を作業オーダーに添付することも可能です。

前提条件

製造制御品目に作業工程指示を添付する前に、作業オーダーの作業工程プログラムの使用しているバージョン用に処理オプションを設定する必要があります。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「作業オーダーの作業工程プログラム(P3112)の処理オプションの設定」を参照してください。

製造制御品目への作業工程指示の添付に使用するフォーム

フォーム名

フォームID

ナビゲーション

用途

製造作業オーダーの処理

W48013J

「日次オーダー準備 - 組立製造」(G3111)、「オーダーの入力/変更」

作業オーダーの作業工程の検討を行います。

作業オーダーの作業工程

W3112E

「製造作業オーダーの処理」フォームでオーダーを検索して選択し、「ロー」メニューの「作業工程」を選択します。

作業工程指示を入力します。

製造制御品目への作業工程指示の添付

「作業オーダーの作業工程」フォームにアクセスします。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「カスタム作業工程の入力」を参照してください。

製造制御品目の作業オーダーの処理

この項では、製造制御品目の作業オーダー処理の概要、部品引当可能数の情報、作業オーダー引当処理、事前設定、および製造制御品目のオーダー処理プログラムの実行方法について説明します。

製造制御品目の作業オーダー処理について

作業オーダー見出し情報を入力した後、オーダー処理バッチ・プログラム(R31410)を使用して、部品リストや作業工程指示を各作業オーダー見出しに添付できます。部品リストおよび作業工程指示を対話形式で添付した場合は、オーダー処理バッチ・プログラムを使用して現場書類を作成および印刷できます。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「作業オーダーおよびレート・スケジュールの処理」を参照してください。

オーダー処理プログラムを実行して部品リストと作業工程を添付すると、アウトソーシング用に購買オーダーも作成されます。自動生成された部品リストは手作業で改訂できます。

製造番号に基づく作業オーダーの集約はサポートされていません。別の受注オーダーからの需要が含まれる汎用在庫の作業オーダーは集約できます。

JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムでは、製造番号制御の代替品目はサポートされていません。製造番号は、特定の最終品目に関連付けられます。そのため、代替品目を選択する場合は、代替品目番号に別の製造番号を関連付ける必要があります。代替品目には、当初の品目の製造番号とは異なる製造番号を指定する必要があります。

作業オーダーをコピーすると、既存の作業オーダーの製造番号が、新しい作業オーダーのデフォルトの製造番号になります。組立製造作業オーダーをコピーする際は、新しい作業オーダーの品目番号と製造番号の両方を変更できます。

製造番号は、作業オーダー・マスター・タグ・ファイル・テーブル(F4801T)に保存されます。オーダー処理プログラムには、データ選択に「製造番号」フィールドが含まれているため、製造番号ごとにオーダー処理を実行できます。

作業オーダーの印刷プログラム(R31415)には、作業オーダー見出しの製造番号が含まれます。

作業オーダーを処理しても、以前のアクティビティに関連付けられている製造番号は変更されません。たとえば、製造番号がPMPN1の作業オーダーの資材を出庫するとします。作業オーダーの製造番号をPMPN2に変更しても、製造番号PMPN1に関連する資材出庫の製造番号は更新されません。作業オーダーに関連する追加の資材出庫により、製造番号PMPN2に関連付けられている在庫が減少します。

製造制御品目の部品引当可能数の情報について

作業オーダーを作成する前に、一定量の親品目を製造するために必要な部品の引当可能数量を決定できます。部品引当可能数プログラム(P30200)を使用して、引当可能な部品数量を決定します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「引当可能数量および不足分情報の使い方」を参照してください。

部品引当可能数プログラムに表示されるのは、引当可能な内容の集計のみです。製造番号ごとに部品引当可能数を検討する必要がある場合は、製造番号ワークベンチ・プログラムを使用します。

製造制御品目の作業オーダー引当処理について

引当とは、作業オーダーに必要な部品を確保することを意味します。引当は、事業所別または作業場別に定義できます。引当の変更は、手動で行うか、またはバッチ・プログラムを使用します。

作業オーダー見出しに部品リストを添付した時点で、各構成品の要求数量が引き当てられます。これにより、作業オーダーに必要な資材が確保されます。ハード・コミットとソフト・コミットのどちらのタイプの引当を実行するかは、製造固定情報プログラム(P3009)の引当オプションで指定します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「引当の使い方」を参照してください。

オーダー処理プログラムを実行すると、作業オーダーに固有の引当が実行されます。JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムでは、製造制御品目には引当ベースの機能はありません。引当の標準処理はサポートされています。製造番号は、在庫にラベルを付けるためにのみ使用します。

製造制御在庫に基づく在庫割当が推奨されますが、個々のプロジェクト・コミットメントを確認できないため、過剰な引当が行われ、推奨内容が正しくない場合があります。

作業オーダー・スケジュールについて

作業オーダー・スケジュールには、製造制御品目用の機能は含まれていません。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「作業オーダー・スケジュールおよびレート・スケジュールの使い方」を参照してください。

前提条件

製造制御品目の作業オーダーを処理する前に、オーダー処理プログラムの使用しているバージョン用に処理オプションを設定する必要があります。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「オーダー処理プログラム(R31410)の処理オプションの設定」を参照してください。

製造制御品目のオーダー処理プログラムの実行

「日次オーダー準備 - 組立製造」メニュー(G3111)で「オーダー処理」を選択します。

手作業での製造制御品目の資材出庫

この項では、手作業による製造制御品目の資材出庫の概要、事前設定、および手作業による製造制御品目の資材出庫方法について説明します。

手作業による製造制御品目の資材の出庫について

作業オーダーと関連する資材を手作業で出庫するには、作業オーダー在庫出庫プログラム(P31113)を使用します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「手作業による資材の出庫」を参照してください。

「作業オーダー在庫出庫の処理」フォームの詳細グリッドに、「製造番号」フィールドと「例示照会プログラム」(QBE)行が表示されます。「出庫の改訂」フォームの見出しにも、「製造番号」フィールドが表示されます。

在庫を出庫する前に、品目番号、製造番号、事業所、保管場所およびロット/シリアル番号ごとに製造制御品目の使用可能な手持数量を検討できます。「手持製造番号」フォームにアクセスするには、「出庫の改訂」フォームの「ロー」メニューから「製造番号場所」オプションを選択します。「手持製造番号」フォームには、F41021Tテーブルの関連情報が表示されます。

作業オーダーの在庫出庫中、製造番号は在庫の属性であり、オーダーの属性ではありません。在庫トランザクションを直接送信する場合、製造番号は作業オーダーの属性です。

製造制御品目の在庫を出庫する際は、F41021Tテーブルで、現在のその保管場所にある手持数量を超える製造制御在庫の出庫が制限されます。

製造制御在庫を作業オーダーに出庫する際は、製造番号の関連在庫を使用します。特定の製造制御在庫または汎用在庫の必要数量を使用できない場合は、別の製造番号から残りの必要数量を消費できるようになります。非表示モードまたは対話型モードを使用して、製造制御品目の残りの必要在庫を消費します。

在庫の非表示出庫を有効化するには、作業オーダー在庫出庫プログラムの「手持製造番号の消費」処理オプションをブランクに設定します。

作業オーダー在庫出庫プログラムを実行して製造制御品目の在庫を非表示モードで出庫する場合、アルゴリズムは次のとおりです。

  1. 汎用在庫を割り当てます。

    汎用在庫は、製造制御されていないため、製造番号が関連付けられていない品目の在庫です。

  2. 非アクティブな製造番号を割り当てます。

    これらは、製造番号マスター・ファイル・テーブル(F34401)で「製造番号状況」が「I」に設定されている製造制御品目です。

  3. 親のない製造番号を割り当てます。

    これらは、需要または供給に関連付けられていない製造制御品目です。

  4. 最終品目の需要日付ごとに製造番号を割り当てます。

    これは、製造制御品目の最も遠い将来の需要日付です。需要に合うよう、最終品目が再度計画されます。

「手持製造番号の消費」処理オプションの値を「1」に設定し、対話型モードで在庫を出庫する場合には、「消費する在庫の選択」フォームが表示されます。消費する特定の在庫と数量を選択します。

品目マスター・レコードに2つの単位を設定した品目を出庫する場合は、「2次単位数量」フィールドに値を入力する必要があります。

消費する在庫を選択したら、「消費する在庫の選択」フォームにアクセスして、在庫を検討または再配賦できます。「ロー」メニューの「製造番号消費」オプションにアクセスするには、「出庫」フィールドに値を入力しておく必要があります。

在庫の出庫中、製造番号情報は、品目マスター(P4101)または事業所品目(P41026)プログラムに製造番号制御として設定されている構成品にのみ渡されます。製造制御されていない構成品を作業オーダーに出庫する場合、品目は製造番号でラベル付けされません。

F41021Tテーブルの手持数量の管理には、作業オーダーの製造番号が使用されます。品目元帳ファイル・テーブル(F4111)は、トランザクションの対応する製造番号で更新されます。

バックフラッシュまたはスーパー・バックフラッシュ・プログラム(P31123)を使用して、作業オーダーの非表示出庫を実行するように設定されているとします。その場合は、デフォルトで、非表示消費ロジックが使用されます。

ロット、保管場所および事業所品目ごとに在庫を選択するには、「複数保管場所からの選択」フォームを使用します。「複数保管場所からの選択」フォームを使用し、在庫照会に基づいて、資材出庫の必要数量を2つ以上の保管場所の間で分割します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「部品リストの添付」を参照してください。

計画外出庫の場合は、作業オーダーの出庫時に製造番号を指定できません。計画外ラインが製造制御品目の場合は、作業オーダーの製造番号が使用されます。製造制御品目以外のための計画外ラインである場合は、汎用在庫が出庫されます。

在庫出庫(P4112)、在庫調整(P4114)および在庫移動(P4113)プログラムを使用した直接在庫トランザクションの場合、製造制御在庫トランザクションを取り消すと、トランザクションで使用される製造番号の手持数量が増減します。作業オーダー在庫出庫プログラム(P31113)を使用した在庫出庫の場合は、製造制御品目の作業オーダー出庫を取り消すと、作業オーダーの製造番号について、F41021Tテーブルの製造番号在庫の手持数量が増加します(リリース9.2更新)。

F41021Tテーブルの製造制御在庫の手持数量は、ゼロにはなりますがマイナスにはなりません。汎用品目の手持数量がマイナスになる前に、製造制御品目のすべての手持数量を消費する必要があります。

品目でマイナスの手持数量が許可されるよう、作業オーダー在庫出庫プログラムの「編集」タブにある「手持数量がマイナス」処理オプションがブランクに設定されている場合、製造制御品目では数量はマイナスにならないため、F41021Tテーブルに差異が生じます。

在庫を出庫する前に、製造番号ワークベンチ・プログラムを介して製造番号在庫を管理できます。

前提条件

手作業で製造制御品目の資材を出庫する前に、次のことを行う必要があります。

  • 作業オーダー在庫出庫プログラムの使用しているバージョン用に処理オプションを設定します。

  • 作業オーダー在庫出庫プログラムの「編集」タブで「手持製造番号の消費」処理オプションを設定します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「作業オーダー在庫出庫プログラム(P31113)の処理オプションの設定」を参照してください。

手作業による製造制御品目の資材出庫に使用するフォーム

フォーム名

フォームID

ナビゲーション

用途

作業オーダー在庫出庫の処理

W31113H

「日次オーダー準備 - 組立製造」(G3111)、「在庫出庫」

作業オーダーの検討を行います。

出庫の改訂

W31113A

「作業オーダー在庫出庫の処理」フォームで、事業所と作業オーダーを検索し、作業オーダーを選んで「選択」をクリックします。

単一保管場所から資材を出庫します。

複数保管場所からの選択

W42053B

「出庫の改訂」フォームで品目の検索と選択を行い、「ロー」メニューの「複数保管場所」を選択します。

複数保管場所からの資材出庫

手持製造番号

W42054B

「出庫の改訂」フォームで品目の検索と選択を行い、「ロー」メニューの「製造番号場所」を選択します。

製造制御品目の手持情報を検討します。

消費する在庫の選択

W42054A

「出庫の改訂」フォームで品目の検索と選択を行い、「ロー」メニューの「製造番号消費」を選択します。

製造制御品目の在庫消費を検討および選択します。

製造制御品目の作業オーダーの完了

この項では、製造制御品目の作業時間数および作業量の概要、作業オーダー完了、バックフラッシュ、スーパー・バックフラッシュ、事前設定、および製造制御品目の作業オーダーの完了方法について説明します。

製造制御品目の作業時間数および作業量について

作業要求にある品目を製造する際に、製造に費やした労務時間数とその時間内に完成した品目の数量を記録する必要があります。

見積がある程度正確であれば、スーパー・バックフラッシュ・プログラム(P31123)を使用して、作業工程指示の引落点の作業で標準値を自動入力させることができます。または、各従業員が自分で作業時間および完了数量を入力することもできます。作業時間数/作業量プログラム(P311221)を使用して、作業オーダーに実際の作業時間数および作業量を割り当てます。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「作業時間と作業量の処理」を参照してください。

作業オーダーに割り当てる実際の作業時間数および作業量には、製造番号情報は関連付けられていません。

製造制御品目の作業オーダー完了について

製造現場で組立製造品目の生産が完了した時点で、完了内容を在庫に記録する必要があります。JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムで完了を記録すると、JD Edwards EnterpriseOne在庫管理システムで該当品目の数量レコードが更新されます。

完了を記録するには、作業オーダー完了(P31114)プログラムを使用します。作業オーダーの資材を手作業で出庫した場合は、バックフラッシュを実行せずに完了処理を行います。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「組立作業オーダーの完了」を参照してください。

製造制御品目の場合は、作業オーダー完了に製造番号を割り当て、供給をトラッキングします。

作業オーダーの完全な完了または部分完了を実行する前に、品目番号、製造番号、事業所、保管場所およびロット/シリアル番号ごとに製造制御品目の使用可能な手持数量を検討できます。「手持製造番号」フォームにアクセスするには、「作業オーダー完了の詳細」フォームの「フォーム」メニューから「製造番号場所」オプションを選択します。「手持製造番号」フォームには、F41021Tテーブルの関連情報が表示されます。

「作業オーダー完了の処理」フォームの詳細グリッドに、「製造番号」フィールドとQBE行が表示されます。「作業オーダー完了の詳細」フォームの見出しにも「製造番号」フィールドが表示されますが、無効化されています。

完了中は、「品目/事業所情報」フォームの「追加情報」タブにある「製造番号制御」オプションが有効化されている構成品にのみ、在庫に製造番号情報が渡されます。

作業オーダー完了プログラムの「受注オーダー」タブにある「作業オーダー・ロットおよび保管場所のデフォルト」処理オプションを設定すると、作業オーダーの完了中にロット番号を製造番号で一時変更できます。

作業オーダー完了プログラムの「受注オーダー」タブにある「メモ・ロット・フィールドのデフォルト」処理オプションを設定すると、作業オーダーの完了中に製造番号を「メモ・ロット1」フィールドに表示できます。製造番号を「メモ・ロット1」フィールドに表示するように処理オプションを設定すると、作業オーダーの完了中に「ロット」フィールドをシリアル番号用に使用できます。

複数の保管場所の作業オーダー数量を完了するには、「作業オーダー完了の詳細」フォームから「複数保管場所からの選択」フォーム(W42053B)にアクセスします。

作業オーダー完了を戻す際、戻し数量は作業オーダーの製造番号から消費されます。製造番号の数量を使用できない場合は、エラーが表示されます。完了の戻し時に汎用在庫を使用できない場合は、非表示または対話型での製造番号の消費が行われ、在庫が消費されます。

製造制御在庫がないため、製造番号の再割当プログラム(P34404)は使用できません。作業オーダー完了の戻しにより、関連製造番号のF41021Tテーブルが更新されます。

F41021Tテーブルの手持数量の管理には、作業オーダーの製造番号が使用されます。F4111テーブルも、トランザクションの対応する製造番号で更新されます。

作業オーダーの完了時には、在庫が製造番号でラベル付けされます。引当の実行時には、通常の引当処理を使用してすべての在庫(汎用在庫と製造制御在庫の両方)が把握されます。

作業オーダーを完了したら、製造番号ワークベンチ・プログラムを介して製造番号在庫を管理できます。

製造制御品目のバックフラッシュについて

作業オーダーの資材を手作業で出庫しなかった場合は、バックフラッシュを実行して完了処理を行います。バックフラッシュを使用する際は、完了時またはスーパー・バックフラッシュ用の引落点として定義した作業段階で、出庫トランザクションを報告します。バックフラッシュを実行するには、品目に対してバックフラッシュが有効になるよう品目の出庫コードを設定する必要があります。

バックフラッシュを実行して完了を記録するには、作業オーダー完了(P31114)プログラムを使用します。

汎用在庫の必要数量が使用可能でない場合にのみ、残りの必要数量を製造制御品目から消費できます。非表示モードまたは対話型モードを使用して、残りの必要在庫を消費します。

在庫の非表示出庫を有効化するには、作業オーダー完了プログラムの「手持製造番号の消費」処理オプションをブランクに設定します。

作業オーダー完了プログラムを実行して製造制御品目の在庫を非表示モードで出庫する場合、アルゴリズムは次のとおりです。

  1. 汎用在庫を割り当てます。

    汎用在庫は、製造制御されていないため、製造番号が関連付けられていない品目の在庫です。

  2. 非アクティブな製造番号を割り当てます。

    これらは、製造番号マスター・ファイル・テーブル(F34401)で「製造番号状況」が「I」に設定されている製造制御品目です。

  3. 親のない製造番号を割り当てます。

    これらは、需要または供給に関連付けられていない製造制御品目です。

  4. 最終品目の需要日付ごとに製造番号を割り当てます。

    これは、製造制御品目の最も遠い将来の需要日付です。需要に合うよう、最終品目が再度計画されます。

「手持製造番号の消費」処理オプションの値を「1」に設定し、バックフラッシュを実行して作業オーダーの出庫を対話型モードで完了する場合には、「消費する在庫の選択」フォームが表示されます。消費する特定の在庫と数量を選択します。

品目マスター・レコードに2つの単位を設定した品目をバックフラッシュを実行して完了する場合は、「2次単位数量」フィールドに値を入力する必要があります。

消費する在庫を選択したら、「消費する在庫の選択」フォームにアクセスして、在庫を検討または再配賦できます。「ロー」メニューの「製造番号消費」オプションにアクセスするには、「数量」フィールドに値を入力しておく必要があります。

作業オーダー完了プログラムの「編集」タブにある「バックフラッシュ」処理オプションが、作業オーダーの非表示出庫を実行するよう設定されている場合は、デフォルトで非表示消費ロジックが使用されます。

F41021Tテーブルの製造制御在庫の手持数量はマイナスになりません。そのため、製造制御品目の手持数量が不十分な場合は、F41021Tテーブルの手持数量がゼロになり、品目保管場所ファイル・テーブル(F41021)の手持数量がマイナスになります。汎用品目の手持数量がマイナスになる前に、製造制御品目のすべての手持数量を消費する必要があります。

品目でマイナスの手持数量が許可されるよう、作業オーダー完了プログラムの「編集」タブにある「手持数量がマイナス」処理オプションがブランクに設定されている場合、製造制御品目では数量はマイナスにならないため、F41021Tテーブルに差異が生じます。

製造制御品目のスーパー・バックフラッシュについて

スーパー・バックフラッシュ・プログラム(P31123)を使用して、作業または従業員別に完了数量および仕損数量を入力できます。

「オーダー番号の処理」フォーム(W31123B)の詳細グリッドに、「製造番号」フィールドとQBE行が表示されます。「スーパー・バックフラッシュ」フォーム(W31123A)の見出しにも「製造番号」フィールドが表示されますが、フィールドは無効化されています。

スーパー・バックフラッシュ・プログラムを使用して作業オーダーの非表示出庫を実行するよう設定されている場合は、デフォルトで非表示消費ロジックが使用されます。

F41021Tテーブルの手持数量の管理には、作業オーダーの製造番号が使用されます。F4111テーブルも、トランザクションの対応する製造番号で更新されます。

前提条件

製造制御品目の作業オーダーを完了する前に、次のことを行う必要があります。

  • 作業オーダー完了(P31114)プログラムの使用しているバージョン用に処理オプションを設定します。

  • 作業オーダー完了プログラムの「受注オーダー」タブにある「作業オーダー・ロットおよび保管場所のデフォルト」処理オプションを設定します。

  • 作業オーダー完了プログラムの「受注オーダー」タブにある「メモ・ロット・フィールドのデフォルト」処理オプションを設定します。

製造制御品目に対してバックフラッシュを実行して完了処理を行う場合は、次のことを行う必要があります。

  • 作業オーダー完了プログラムの「編集」タブで「バックフラッシュ」処理オプションを設定します。

  • 作業オーダー完了プログラムの「編集」タブで「手持製造番号の消費」処理オプションを設定します。

  • 作業オーダー完了プログラムの「バージョン」タブにある「作業オーダー在庫出庫(P31113)のバージョン」処理オプションを設定します。

製造制御品目に対してスーパー・バックフラッシュを実行して完了処理を行う場合は、スーパー・バックフラッシュ・プログラム(P31123)の使用しているバージョン用に処理オプションを設定する必要があります。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「作業オーダー完了プログラム(P31114)の処理オプションの設定」を参照してください。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「スーパー・バックフラッシュ・プログラム(P31123)の処理オプションの設定」を参照してください。

製造制御品目の作業オーダーの完了に使用するフォーム

フォーム名

フォームID

ナビゲーション

用途

作業オーダー完了の処理

W31114A

「日次オーダー報告 - 組立製造」(G3112)、「オーダーの部分完了」または「オーダーの完了」

完了する作業オーダーの検討を行います。

作業オーダー完了の詳細

W31114B

「作業オーダー完了の処理」フォームでオーダーを検索して選択し、「選択」をクリックします。

  • バックフラッシュを使用せずに作業オーダーを完了します。

  • 製造制御品目の作業オーダーを完了します。

手持製造番号

W42054B

「作業オーダー完了の詳細」フォームで、行を選択し、「フォーム」メニューから「製造番号場所」を選択します。

製造制御品目の手持情報を検討します。

消費する在庫の選択

W42054A

「作業オーダー完了の詳細」フォームで、「完了数量」フィールドに値を入力し、「フォーム」メニューから「製造番号消費」を選択します。

製造制御品目の在庫消費を検討および選択します。

製造制御品目の作業オーダーの完了