8JD Edwards EnterpriseOne所要量計画のプロジェクト・マニュファクチャリング用操作

JD Edwards EnterpriseOne所要量計画のプロジェクト・マニュファクチャリングについて

オラクル社のJD Edwards EnterpriseOne所要量計画は、流通環境または製造環境における資源計画ツールを提供します。JD Edwards EnterpriseOne所要量計画では、需要/供給調整ロジックを使用して、単一事業所計画または複数事業所計画をサポートする資材スケジュールと詳細な生産計画を作成できます。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「JD Edwards EnterpriseOne所要量計画の概要」を参照してください。

JD Edwards EnterpriseOne所要量計画システムでは、JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングと統合して、製造制御品目をサポートします。

プロジェクト・マニュファクチャリング用所要量計画のプロセス・フローは、JD Edwards EnterpriseOne所要量計画と同じプログラムを数多く使用します。

製造番号を使用して、受注明細行および予測の製造制御品目の需要をトラッキングします。予測または受注オーダーのいずれの場合でも、JD Edwards EnterpriseOneシステムで、製造番号が関連付けられている製造制御品目に使用できるのは、最上位レベルの1タイプの需要のみです。製造制御品目に受注オーダーが生成されている場合は、同じ製造番号の品目に予測を関連付けることはできません。

JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングが有効化されているかどうかに関係なく、安全在庫は汎用需要とみなされます。製造制御在庫は、安全在庫の供給には使用されません。

MRPでは、MRP/MPS所要量計画プログラム(R3482)の「手持数量データ」タブ、および基準計画スケジュール - 複数事業所プログラム(R3483)の「手持数量」タブで「入荷工程中数量」処理オプションが値1に設定されている場合、積送中、検査中およびその他の数量バケットは手持在庫に含まれます。

製造番号情報は、次のテーブルに格納されます。

  • MPS/MRP/DRPメッセージ(F3411)

  • MPS/MRP/DRP需要テーブル(F3412)

  • 仕入先スケジュール数量ファイル(F3430)

  • 仕入先スケジュール引当ファイル(F3435)

  • 特別仕入先スケジュール・ファイル(F3450)

  • 予測ファイル(F3460)

JD Edwards EnterpriseOne所要量計画システムでは、製造制御品目の次の機能がサポートされていません。

  • 入荷工程。

    積送バケットおよび検査バケットは表示されていません。

  • 固定発注数量。

  • 予測消化。

  • 計画時間枠規則。

    注意: 製造番号に使用できる需要ソースは1つのみです。製造番号には予測または受注オーダーがあるため、製造番号が関連付けられている品目では、次の機能はサポートされません。
    • C: 時間枠前は顧客需要、後は予測と顧客需要のうち大きい方

    • F: 時間枠前は予測、後は予測と顧客需要

    • G: 時間枠前は予測と顧客需要のうち大きい方、後は予測

    • H: 時間枠前は予測と顧客需要のうち大きい方(予測消化の場合)

    • S: 時間枠前は顧客需要、後は予測

    • 3: 時間枠前はゼロ、後は予測と顧客需要

製造制御品目のタイム・フェーズ

MRPに対する品目シリーズを検討するには、MPSタイム・フェーズ・プログラム(P3413)の適切なバージョンを使用します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「計画出力の分析」を参照してください。

MPSタイム・フェーズ・プログラムには、製造制御品目用の機能は含まれていません。タイム・シリーズには、製造番号に関連付けられていない数量のみが表示されます。そのため、製造番号にタグ付けされている作業オーダー、購買オーダーまたは受注オーダーは、タイム・フェーズに影響しません。製造番号は、製造番号ワークベンチ・プログラム(P34403)で検討できます。

MRP/MPS所要量計画(R3482)および基準計画スケジュール - 複数事業所(R3483)プログラムの「パフォーマンス」タブにある「タイムフェーズの生成」処理オプションが、タイム・フェーズを生成するよう、ブランクに設定されている場合、タイム・フェーズには無効なデータが含まれます。

製造制御品目の複数事業所所要量計画

事業所間の需要/供給関係を設定したら、基準計画スケジュール - 複数事業所プログラム(R3483)の流通所要量計画(DRP)、基準生産日程計画(MPS)、および資材所要量計画(MRP)の全再生成バージョンを使用して、複数事業所計画を生成できます。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「複数事業所需要計画の生成」を参照してください。

製造制御品目の基準計画スケジュール - 複数事業所プログラムを実行すると、製造番号ごとにメッセージとタイム・フェーズが作成されます。

前提条件

JD Edwards EnterpriseOne所要量計画で製造制御品目を処理するには、基準計画スケジュール - 複数事業所プログラムの使用しているバージョン用に処理オプションを設定する必要があります。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「基準計画スケジュール - 複数事業所(R3483)の処理オプションの設定」を参照してください。

製造制御品目の資材所要量計画の生成

この項では、製造制御品目の資材所要量計画の概要および事前設定について説明します。

製造制御品目の資材所要量計画について

次の品目用にMRPを生成できます。

  • 単一品目。

  • すべての品目。

  • 計画が最後に生成されてからトランザクションに影響を受けた品目のみ。

MRPを生成すると選択した情報の評価や計算が実行され、指定した全品目の期間別補充計画が提示されます。MRP出力には、タイム・フェーズ情報、アクション・メッセージ、およびペギングが含まれます。MRP出力には、タイム・フェーズ情報、アクション・メッセージ、およびペギングが含まれます。

資材所要量計画を作成および管理するには、MRP/MPS所要量計画プログラム(R3482)を使用します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「MRPの生成」を参照してください。

MRP計画を品目ごとに生成するには、MRP/MPS所要量計画プログラムを実行します。MRP計画の生成時に製造番号を考慮する場合は、「製造モード」タブにある「プロセス計画」処理オプションの値を「2」に設定する必要があります。

製造制御品目の需要と供給の計算を行うために、MRPの生成中は、標準の需要/供給組込規制が使用されます。

MRP/MPS所要量計画プログラムでは、製造番号の需要が、製造制御品目の需要と供給の別の特性として使用されます。2つの異なる製造番号の需要は集約されません。MRPでは、品目と製造番号の需要の各組合せが計画されます。

MRPでは、品目保管場所タグ・ファイル・テーブル(F41021T)が読み込まれ、予測および受注オーダーの需要と手持の供給との一致が行われます。

入荷工程中数量を手持在庫に含めるためにMRP/MPS所要量計画プログラムの「手持数量データ」タブ、および基準計画スケジュール - 複数事業所プログラムの「手持数量」タブで「入荷工程中数量」処理オプションが1に設定されている場合、MRPによって入荷確認テーブル(F43121)および入荷工程ファイル(F43092)テーブルが読み取られます。MRPは積送中、検査中、数量1および数量2バケットの数量を、特定の製造番号の手持の供給として識別し、追加します。積送中、検査中、数量1および数量2フィールドはF41021Tテーブル内にないため、MRPでは、入荷工程の品目にF41021Tテーブルは使用されません。

製造制御品目に対して生成されたメッセージには、製造番号が含まれます。ただし、複数レベルの部品表の親品目が製造制御されていない場合、製造制御品目に対するメッセージに製造番号は含まれません。

前提条件

製造制御品目の資材所要量計画を生成する前に、次のことを行う必要があります。

  • 製造制御品目用に使用するには、MRP/MPS所要量計画プログラムの使用しているバージョン用に処理オプションを設定します。

  • MRP/MPS所要量計画プログラムの「製造モード」タブにある「プロセス計画」処理オプションの値を「2」に設定します。

  • 製造制御品目の入荷工程中数量を手持在庫に含めるには、MRP/MPS所要量計画プログラム(R3482)の「手持数量データ」タブ、および基準計画スケジュール - 複数事業所プログラム(R3483)の「手持数量」タブで「入荷工程中数量」処理オプションを値1に設定します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「MRP/MPS所要量計画(R3482)の処理オプションの設定」を参照してください。

製造制御品目の詳細メッセージの処理

この項では、製造制御品目の詳細メッセージの概要、事前設定、および製造制御品目の詳細メッセージの処理方法について説明します。

製造制御品目の詳細メッセージについて

メッセージは、MRP/MPS詳細メッセージの改訂プログラム(P3411)を使用して、手作業で検討および処理できます。

マスター・スケジュール出力を生成した後、個々の品目番号に対するアクション・メッセージを検討します。それぞれのメッセージの検討後に、次のいずれかの処理を実行できます。

  • メッセージの保留

  • メッセージのクリア。

  • メッセージの削除。

    検討した後に処理しなかったメッセージは削除できます。

  • メッセージの処理。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「計画出力の分析」を参照してください。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「計画出力の処理」を参照してください。

製造制御品目のメッセージを照会、追加、編集、削除および処理するには、MRP/MPS詳細メッセージの改訂プログラムを使用します。

メッセージの処理に伴い、次のテーブルが更新されます。

  • MPS/MRP/DRPメッセージ(F3411)

  • 受注明細テーブル(F4211)

  • 購買明細(F4311)

  • 作業オーダー・マスター・タグ・ファイル(F4801T)

「詳細メッセージの処理」フォームの詳細グリッドに、「製造番号」フィールドとQBE行が表示されます。「詳細メッセージの改訂」フォームの詳細グリッドにも、「製造番号」フィールドが表示されます。

製造制御品目では、作業オーダー、購買オーダーおよび転送オーダーのメッセージ処理シナリオがサポートされています。

製造番号が関連付けられている1つのローまたは複数のローのアクション・メッセージを処理する際には、システムに定義されている組込規則および状況に基づいてオーダーが更新されます。「詳細メッセージの改訂」フォームで製造番号を変更すると、変更はオーダーにも反映されます。

メッセージ・タイプO(オーダー)とB(オーダーおよび前倒し)のオーダー・メッセージを処理して、対応するオーダーを作成します。

WO(作業オーダー)タイプのオーダー・メッセージを処理すると、F3411およびF4801Tテーブルが更新されます。製造番号を含む複数のローの場合は、製造作業オーダー処理プログラム(P48013)にそれぞれの製造番号が入力された個別の作業オーダーが作成されます。

OP(購買オーダー)タイプのオーダー・メッセージを処理すると、F3411およびF4311テーブルが更新されます。異なる仕入先を含む複数のローの場合は、明細行に製造番号が入力された、個別の購買オーダー見出しおよび明細行が作成されます。製造番号は編集できません。

仕入先が同一の製造番号を含むOPタイプのオーダー・メッセージのローを複数処理する際に、MRP/MPS詳細メッセージの改訂プログラムの「購買オーダー情報」タブにある「集約」処理オプションが購買オーダーを集約するよう設定されている場合には、明細行が複数含まれる1つの購買オーダーが作成されます。関連付けられた製造番号が明細行に入力されますが、製造番号は編集できません。

OT(転送オーダー)タイプのオーダー・メッセージを処理すると、F3411、F4311およびF4211テーブルが更新されます。製造番号を含む複数のローの場合は、メッセージが処理され、「オーダー番号」フィールドが更新されます。F4311およびF4211テーブルには、製造番号が含まれます。

製造番号を含むOTタイプのオーダー・メッセージのローを複数処理する際に、MRP/MPS詳細メッセージの改訂プログラムの「転送オーダー情報」タブにある「集約」処理オプションが転送オーダーを集約するよう設定されている場合には、明細行が複数含まれる1つの転送オーダーが作成されます。関連付けられた製造番号が明細行に入力されます。

製造番号を含むOTタイプのオーダー・メッセージのローを複数処理する際に、「転送オーダー情報」タブにある「集約」処理オプションが転送オーダーを集約しないよう設定されている場合には、受注オーダー入力(P4210)プログラムおよび購買オーダー(P4310)プログラムに製造番号がブランクの個別の転送オーダーが作成されます。

「詳細メッセージの処理」フォームで、「ロー」メニューの「自動処理」オプションを選択すると、アクション・メッセージが自動的に処理されます。オーダー・タイプ・メッセージおよびアクション・メッセージの複数のローの場合は、メッセージが処理されて「メッセージ・タイプ」フィールドが「P」に更新され、「メッセージ表示」フィールドが「Y」に設定されて、「オーダー番号」フィールドに作業オーダー番号が入力されます。F3411、作業オーダー・マスター・ファイル(F4801)およびF4801Tテーブルが更新されます。

前提条件

製造制御品目の詳細メッセージを処理する前に、MRP/MPS詳細メッセージの改訂プログラム(P3411)の使用しているバージョン用に処理オプションを設定する必要があります。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「MRP/MPS詳細メッセージの改訂(P3411)の処理オプションの設定」を参照してください。

製造制御品目の詳細メッセージの処理に使用するフォーム

フォーム名

フォームID

ナビゲーション

用途

詳細メッセージの処理

W3411D

「MRP日次処理」(G3413)、「MRP詳細メッセージの検討」

  • 所要量計画の再生成プログラムによって生成された詳細メッセージを検討します。

  • 製造制御品目の詳細メッセージを処理します。

  • 「ロー」メニューの「メッセージ処理」を選択して、作業オーダー・メッセージと購買オーダー・メッセージを個別に処理します。

  • 「ロー」メニューの「メッセージ消去」を選択して、メッセージを消去します。

詳細メッセージの改訂

W3411B

「詳細メッセージの処理」フォームでローを選択して、「ロー」メニューの「メッセージの改訂」を選択します。「詳細メッセージの改訂」フォームで、「ロー」メニューの「保留/リリース」を選択します。

メッセージを保留にします。

製造制御品目の詳細メッセージの処理

「詳細メッセージの処理」フォームにアクセスします。

製造制御品目のペギング需要の検討

この項では、製造制御品目のペギング需要の概要、事前設定、および製造制御品目のペギング需要の検討方法について説明します。

製造制御品目のペギング需要について

ペギング照会プログラム(P3412)を使用して、従属所要量の需要ソースを確定または逆展開します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「計画出力の分析」を参照してください。

「ペギング照会の処理」フォームの見出しと詳細グリッドに、「製造番号」フィールドが表示されます。製造番号に関連するすべての従属需要または部品表逆展開レコードを表示できます。

前提条件

製造制御品目のペギング需要を検討する前に、ペギング照会プログラム(P3412)の使用しているバージョン用に処理オプションを設定する必要があります。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「ペギング照会(P3412)の処理オプションの設定」を参照してください。

製造制御品目のペギング需要の検討に使用するフォーム

フォーム名

フォームID

ナビゲーション

用途

ペギング照会の処理

W3412A

「MRP日次処理」(G3413)、「ペギング照会」

従属需要のソースについて検討します。

製造制御品目のペギング需要の検討

「ペギング照会の処理」フォームにアクセスします。

製造制御品目のメッセージの自動処理

この項では、製造制御品目のメッセージの自動処理の概要、事前設定、および製造制御品目のメッセージの自動処理方法について説明します。

製造制御品目のメッセージの自動処理について

対話形式によるメッセージ処理の他の方法として、MRP/MPS詳細メッセージの処理プログラム(R3411)の実行があります。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「計画出力の処理」を参照してください。

MRP/MPS詳細メッセージの処理プログラムを実行すると、作業オーダー、購買オーダーおよび転送オーダーの次のメッセージ・タイプが処理されます。

  • B: オーダーおよび督促。

  • C: 取消。

  • D: 遅延。

  • E: 督促。

  • G: オーダー数量の増加。

  • L: オーダー数量の減少。

  • O: オーダー。

MRP/MPS詳細メッセージの処理プログラムを実行する際、デフォルトのデータ選択内容は次のとおりです。

  • アクション - メッセージ制御(F3411)(MSGA)[BC]がYでない

  • アクション - メッセージ制御(F3411)(MSGA)[BC]がEでない

  • アクション - メッセージ制御(F3411)(MSGA)[BC]がXでない

メッセージの自動処理に伴い、次のテーブルが更新されます。

  • MPS/MRP/DRPメッセージ(F3411)

  • 受注明細テーブル(F4211)

  • 購買明細(F4311)

  • 作業オーダー・マスター・タグ・ファイル(F4801T)

製造制御品目では、作業オーダー、購買オーダーおよび転送オーダーのメッセージ処理シナリオがサポートされています。

WO(作業オーダー)タイプのオーダー・メッセージの処理時には、F3411およびF4801Tテーブルが更新されます。製造番号を含む複数のローの場合は、製造作業オーダー処理プログラム(P48013)にそれぞれの製造番号が入力された個別の作業オーダーが作成されます。

OP(購買オーダー)タイプのオーダー・メッセージの処理時には、F3411およびF4311テーブルが更新されます。異なる仕入先を含む複数のローの場合は、明細行に製造番号が入力された、個別の購買オーダー見出しおよび明細行が作成されます。製造番号は編集できません。

仕入先が同一の製造番号を含むOPタイプのオーダー・メッセージのローを複数処理する際に、MRP/MPS詳細メッセージの改訂プログラムの「購買オーダー情報」タブにある「集約」処理オプションが購買オーダーを集約するよう設定されている場合には、明細行が複数含まれる1つの購買オーダーが作成されます。関連付けられた製造番号が明細行に入力されますが、製造番号は編集できません。

OT(転送オーダー)タイプのオーダー・メッセージの処理時には、F3411、F4311およびF4211テーブルが更新されます。製造番号を含む複数のローの場合は、メッセージが処理され、「オーダー番号」フィールドが更新されます。F4311およびF4211テーブルには、製造番号が含まれます。

製造番号を含むOTタイプのオーダー・メッセージのローを複数処理する際に、MRP/MPS詳細メッセージの改訂プログラムの「転送オーダー情報」タブにある「集約」処理オプションが転送オーダーを集約するよう設定されている場合には、明細行が複数含まれる1つの転送オーダーが作成されます。関連付けられた製造番号が明細行に入力されます。

製造番号を含むOTタイプのオーダー・メッセージのローを複数処理する際に、「転送オーダー情報」タブにある「集約」処理オプションが転送オーダーを集約しないよう設定されている場合には、受注オーダー入力(P4210)プログラムおよび購買オーダー(P4310)プログラムに製造番号がブランクの個別の転送オーダーが作成されます。

作成されたすべてのオーダーに製造番号が入力され、変更されたすべてのオーダーに保持されます。

前提条件

製造制御品目のメッセージを自動処理する前に、MRP/MPS詳細メッセージの処理プログラム(R3411)の使用しているバージョン用に処理オプションを設定する必要があります。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「MRP/MPS詳細メッセージの処理(R3411)の処理オプションの設定」を参照してください。

製造制御品目のメッセージの自動処理

「MRP日次処理」(G3413)の「MRP/MPS詳細メッセージの処理」を選択します。

製造制御品目の仕入先リリース・スケジュールの処理

この項では、製造制御品目の仕入先リリース・スケジュールの概要、事前設定、および次の方法について説明します。

  • 契約に基づき、製造制御品目の仕入先リリース・スケジュールを生成します。

  • 契約に基づき、製造制御品目の仕入先リリース・スケジュールを改訂します。

  • 製造制御品目の特別スケジュールを入力します。

  • 製造制御品目の仕入先スケジュール・リリースの生成を実行します。

製造制御品目の仕入先リリース・スケジュールについて

仕入先リリース・スケジュールでは、仕入先に一貫した出荷情報と先々の需要動向を提供して、ジャストインタイムの生産および納入を確実にします。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「仕入先リリース・スケジュールについて」を参照してください。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications所要量計画製品ガイド』の「仕入先リリース・スケジュールの設定」を参照してください。

次のプログラムで製品制御品目がサポートされます。

  • 仕入先スケジュール生成(R34400)

  • 仕入先スケジュールの改訂(P34301)

  • 特別スケジュールの改訂(P34302)

  • 仕入先スケジュール・リリースの生成(R34410)

  • 仕入先スケジュールの印刷(R34450)

製造制御品目の既存の一括オーダーから、仕入先リリース・スケジュールを生成できます。品目番号、一括オーダー番号および製造番号に基づいて仕入先リリース・スケジュールを生成するには、仕入先スケジュール生成プログラムを実行します。一括オーダーの場合は、1つの明細行に複数の製造番号を付けることができます。

「リリース・スケジュール」フォーム(W34301I)の詳細グリッドに、「製造番号」フィールドとQBE行が表示されます。

製造制御品目の特別スケジュールは、その品目に一括オーダーが存在しない場合にサポートされます。

予測では、品目番号および製造番号ごとに需要が生成されます。

また、OracleのJD Edwards EnterpriseOne Supplier Relationship Management製品で製造制御品目を使用することもできます。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications Buyer Workspace and Supplier Self Service Implementation Guide』の「JD Edwards EnterpriseOne SRMC Overview」を参照してください。

前提条件

製造制御品目の仕入先リリース・スケジュールを処理する前に、次のことを行う必要があります。

製造制御品目の仕入先リリース・スケジュールの処理に使用するフォーム

フォーム名

フォームID

ナビゲーション

用途

仕入先スケジュールの改訂

W34301B

「MRP日次処理」(G3413)、「仕入先スケジュールの入力/変更」

「仕入先スケジュールの改訂」フォームで、品目のスケジュールを検索して選択します。

契約に基づき、製造制御品目の仕入先リリース・スケジュールを改訂します。

特別スケジュールの追加

W34302E

EnterpriseOne Collaborative Portal、「アドホック・スケジュールの上級検索」

「特別スケジュールの検索」フォームのフィルタ・フィールドを設定し、「検索」をクリックします。

「特別スケジュールの表示」フォームの「レコードの追加」をクリックします。

製造制御品目の特別スケジュールを入力します。

仕入先が引当済数量を入力します。

特別スケジュールの編集

W34302C

「特別スケジュールの表示」フォームの「編集」をクリックします。

特別スケジュールを編集します。

契約に基づく製造制御品目の仕入先リリース・スケジュールの生成

「単一現場定期計画処理」(G3422)の「仕入先スケジュールの生成」を選択します。

契約に基づく製造制御品目の仕入先リリース・スケジュールの改訂

「仕入先スケジュールの改訂」フォームにアクセスします。

製造制御品目の特別スケジュールの入力

「特別スケジュールの追加」フォームにアクセスします。

製造制御品目の仕入先スケジュール・リリースの生成の実行

「単一現場定期計画処理」(G3422)の「仕入先スケジュールのリリース」を選択します。