3One Viewレポートの実行

One Viewレポートの実行の概要

One View Reportingアプリケーション、カスタム検索/表示フォームまたはデータ・ブラウザからOne Viewレポートを実行できます。レポートのデータを決定したら、「One View」メニューからレポート・レイアウトを選択します。必要な場合、様々な出力タイプの選択など、いくつかの実行時オプションを変更できます。レポートを実行すると、結果は別のブラウザ・ウィンドウに自動的に表示されます。

One Viewレポートの基本的な実行手順は次のとおりです。

  1. One View Reporting対応フォームにアクセスします。

  2. クエリーを選択または定義します。

  3. 「One View」メニューからレポートを選択します。

  4. 実行時オプションを変更します(オプション)。

  5. レポートを実行します。

One Viewレポートのデータの定義

データ・ブラウザの検索/表示フォームで、クエリーを選択または定義して、レポートに表示するデータを検索します。データを定義したら、「One View」メニューからレポートを選択します。レポートは自動的に処理され、ポップアップ・ウィンドウに表示されます。現在のグリッド・データを使用するレポート・セットがある場合、レポートを実行する前に「検索」ボタンをクリックして、データを表示する必要があります。

クエリーの作成

クエリーを使用すると、フィールドおよびQBE(例示照会プログラム)カラムを選択し、条件を追加し検索結果を絞り込むことができます。このように、データは、フィルタ・フィールドの検索結果およびQBEカラムのみより、より具体的になります。たとえば、2011年12月1日より後の日付として「請求書日付」QBEカラムに>120111と入力するのではなく、クエリーを使用すると、2011年12月1日と2011年12月31日など、日付範囲を指定できます。クエリー機能を使用すると、データ選択を再定義し、レポートに必要なレコードのみを表示できます。システムはフィルタ・フィールド、QBE行、クエリー自体に定義された条件を組み合せ、必要なレコードを取り込みます。

レポートに表示するデータを簡単に取り込み変更できるように、頻繁に使用するクエリーを保存できます。

詳細は、『JD Edwards EnterpriseOne Tools Using and Approving User Defined Objects Guide』の「Queries」を参照してください。

実行時オプション

One Viewレポートの実行時には、ニーズに応じて、いくつかのデフォルト設定を変更するオプションがあります。実行時のオプションを次に示します。

  • レポートに表示するレコード数など、様々なデータ・オプションの選択。

  • レポートの様々な出力タイプの選択。

    デフォルト出力タイプはPDFですが、Excelスプレッドシートで出力を表示したい場合は、出力をレポートに使用できるタイプに変更できます。

  • 様々なレポート・レイアウトの選択。

    JD Edwards EnterpriseOneの標準One Viewレポートでは、1つのレポートに1つのレイアウトがありますが、必要に応じて追加のレイアウトを作成できます。レポートの実行時、使用可能な場合別のレイアウトを選択できます。

「レイアウト」タブ

「レイアウト」タブでは、様々な実行時オプションを変更できます。これらのオプションにアクセスするには、「One View」メニューの「レポートの管理」項目を使用し、次にレポートを選択します。次は、「レイアウト」タブの例です。

「レイアウト」タブ

次の表に、「レイアウト」タブに示される情報およびオプションを示します。

レイアウト・オプション

説明

名前

レポートの名前。

命名規則

新規レポートを追加するときに2つのオプションのうち1つを選択できます。

  • カラム・タイトルを使用

    使用言語が1つである会社の場合、エンド・ユーザーは、通常、レポートの設計時にカラム・タイトルを使用します。カラム・タイトルが、データ項目を正確に示している場合、カラム・タイトルは、データ辞書項目名よりもより理解しやすくなります。

  • データ辞書の項目名を使用

    データ辞書項目名を使用した新規レポートの開発は、使用言語が複数ある会社には適した方法です。データ辞書項目名に基づくレポートは、より簡単に翻訳できます。

使用可能なレイアウト

複数のレイアウトがレポートに定義されている場合、ドロップダウン・リストからレイアウトを選択します。

ロー・セットを選択

レポートで使用されるグリッド・データには3つのロー・セット・オプションを使用できます。

  • レコード件数を取得

    レポートには、指定したレコード数を超えるレコード数がクエリー条件と一致していても、指定したレコード数までのデータが表示されます。取り込まれるレコード数はユーザーの会社用に別の値が設定されている場合を除き、500がデフォルトです。レポートの実行時または新規レポートの追加時、デフォルト設定を上書きできます。

    注意: システム制限がこのフィールドの値を下回る場合、データはシステム制限によって定義されたレコード数に制限されます。

  • グリッドで現行データを使用

    レポートには、グリッドに現在示されているデータが表示されます。

  • すべてのレコードを取得

    レポートは、現在のクエリー条件に一致するすべてのデータが表示されます。

この設定(フィールドの値、システム制限、グリッド・レコード数)によってレポート・データが制限されると、レポートを実行しているユーザーに次のポップアップ警告が表示されます: 「警告: レポートで最大数を超えるレコードが指定されています。表示された結果は不完全です。」この警告が表示された場合、レポートを表示するには「OK」をクリックする必要があります。

形式

レポートに使用されているテンプレートに応じて、BI Publisherは次の形式で出力を作成できます。

  • Adobe PDF

  • Microsoft Word(RTF)

  • 対話型ビューア

  • Microsoft Excel 2007

  • CSV

  • Microsoft PowerPoint

  • Microsoft PowerPoint 2007

  • XML

出力形式

Oracle BI Publisherは、One Viewレポートを複数の形式で表示できます。各レポートにはデフォルトの出力形式がありますが、「レイアウト」タブの出力アイコンを使用すると、レポートに作成されている形式でレポートを表示できます。レポートが共有または個人用のいずれであるかに関わらず、出力形式を変更して、使用可能な任意の形式でレポートを表示できます。

次の表に、出力形式を示します。

出力アイコン

説明

この図は周囲のテキストで説明しています。

Adobe Readerでレポートを表示するには、このオプションを使用します。

この図は周囲のテキストで説明しています。

Microsoft Word RTF形式でレポートを表示するには、このオプションを使用します。

この図は周囲のテキストで説明しています。

BI Publisherの対話型ビューアでレポートを表示するには、このオプションを使用します。

対話型レポートには、ポップアップ・チャート詳細、スクロール可能テーブル、テーブル・フィルタリング、テーブルのソート、およびレポートの様々なコンポーネントにわたる伝播フィルタリングを含められます。標準のレポート・レイアウトは、カラムの追加または削除、データのソート方法の定義、レベル区切りの追加、カラムの合計計算、レポートでのデータの表示方法(グリッド、グラフまたはチャート)の変更を行うことで変更できます。

この図は周囲のテキストで説明しています。

Microsoft Excel 2007でレポートを表示するには、このオプションを使用します。

この図は周囲のテキストで説明しています。

CSV形式でレポートを表示するには、このオプションを使用します。

この図は周囲のテキストで説明しています。

Microsoft PowerPointでレポートを表示するには、このオプションを使用します。

この図は周囲のテキストで説明しています。

Microsoft PowerPoint 2007形式でレポートを表示するには、このオプションを使用します。

この図は周囲のテキストで説明しています。

XML形式でレポートを表示するには、このオプションを使用します。

レポート出力形式の変更

One View Reporting対応フォームにアクセスします。

  1. レポートのデータを検索するには、クエリーを選択するか作成します。

  2. 「One View」メニューから、「レポートの管理」を選択します。

  3. 「レポートの管理」メニューから、共有レポートまたは個人用レポートを選択します。

    「レポートの管理」サイド・パネルが表示されます。

  4. 「レイアウト」タブで、使用する出力形式を選択します。

    BI Publisherが、選択された出力形式でレポートを処理し、別のウィンドウにレポートを表示します。

One View ReportingアプリケーションからのOne Viewレポートの実行

One Viewレポートは、任意の検索/表示フォームから実行できますが、One View Reportingアプリケーションは、レポート作成専用に設計されています。One View Reportingの検索/表示フォームのビジネス・ビューには、各テーブルのほとんどすべてのカラムが含まれ、複数のテーブルが結合されているため、標準のJD Edwards EnterpriseOne検索/表示フォームに表示されているデータより、各レコードのデータが多くなります。さらに、One View Reportingアプリケーションには、追加の計算および処理が含まれます。このため、One View Reportingアプリケーションは、基礎としているテーブルからより多くの情報を活用できます。One View Reportingアプリケーションは、より多くのデータ、計算およびロジックを使用するため、JD Edwards EnterpriseOneでは入手できないレポートを作成できます。

One View Reportingアプリケーションの検索/表示フォームには、事前定義された、実行可能なOne Viewレポートが含まれます。独自の個人用レポートを簡単に作成し、One Viewレポートをその他のアプリケーションから実行できます。

One View ReportingアプリケーションからOne Viewレポートを実行する手順:

  1. クエリーを使用するか、検索/表示フォームのフィルタ・フィールドおよびQBEカラムに値を入力して、レポートのデータを取り込みます。

  2. 「One View」メニューから、レポートを選択します。

    BI Publisherがレポートを処理し、別のブラウザ・ウィンドウに表示します。

  3. レポート出力形式が、対話型に設定されている場合、データをフィルタし、特定の情報を表示します。

JD Edwards標準またはカスタム・アプリケーションからのOne View Reportsの実行

標準またはカスタムのJD Edwards検索/表示フォームからOne Viewレポートを実行するには、まず、アプリケーションからのデータに基づくカスタム・レポートを追加する必要があります。レポートを作成した後、次の手順に従って、One View Reportingアプリケーションでの方法と同じようにレポートを実行します。

「One View ReportingアプリケーションからのOne Viewレポートの実行」を参照してください。

データ・ブラウザからのOne Viewレポートの実行

検索/表示フォームまたはOne View Reportingアプリケーションに、One Viewレポートに必要な情報がない場合、データ・ブラウザを使用して、テーブルまたはビジネス・ビューに対するクエリーを作成し、レポートに必要なデータ項目を選択できます。独自のレポートを簡単に作成し、One Viewレポートをその他のデータ・ブラウザから実行できます。データ項目を特定した後、レポート・レイアウトを設計できます。

データ・ブラウザの詳細は、『JD Edwards EnterpriseOne Tools基本操作ガイド』の「テーブルおよびビジネス・ビューのデータを検索するための個人用の検索クエリーの作成」を参照してください。

データ・ブラウザからOne Viewレポートを実行するには、次の手順に従います。

  1. データ・ブラウザにアクセスします。

  2. 「クエリー選択」フォームで、テーブルまたはビジネス・ビューを入力し、「OK」をクリックします。

  3. 「データ・ブラウザ」フォームで、レポートのレコードを検索します。

  4. 「One View」メニューからレポートを選択します。

    BI Publisherがレポートを処理し、別のブラウザ・ウィンドウに表示します。

  5. レポート出力形式が、対話型に設定されている場合、データをフィルタし、特定の情報を表示します。