7JD Edwards EnterpriseOne予測管理のプロジェクト管理用操作

JD Edwards EnterpriseOne予測管理のプロジェクト・マニュファクチャリングについて

JD Edwards EnterpriseOne予測管理システムは、オラクル社のJD Edwards EnterpriseOneの計画およびスケジュール・システムの入力データとして使用する需要動向予測を生成します。計画およびスケジュール・システムでは、原材料から複雑な半組立品まで、すべての構成品レベルの資材所要量が計算されます。

流通および製造活動の効率的な管理は、市場のニーズを把握して予測することから始まります。予測は、過去の受注需要を将来に投影するプロセスです。

JD Edwards EnterpriseOne予測管理システムでは、次のタイプの予測が生成されます。

  • 個々の品目に基づく明細予測。

  • 製品ラインなど、大きな製品グループに基づく集計(複合)予測。

  • 部品表形式の品目のグループに基づき、品目の製造方法ではなく、販売方法を反映する計画部品表予測。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications Forecast Management Implementation Guide』の「Understanding Forecast Management」を参照してください。

JD Edwards EnterpriseOne予測管理システムでは、JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングと統合して、明細予測、集計予測および計画部品表予測で製造制御品目をサポートします。

予測は、製造制御品目への需要を表します。予測または受注オーダーのいずれの場合でも、JD Edwards EnterpriseOneシステムで、製造番号が関連付けられている製造制御品目に使用できるのは、最上位レベルの1タイプの需要のみです。製造制御品目に予測が生成されている場合は、同じ製造番号の品目に受注オーダーを関連付けることはできません。

注意: JD Edwards EnterpriseOneシステムでは、製造制御品目の予測消化はサポートされていません。

製造制御品目の計画部品表

計画部品表を設定したら、計画部品表予測を生成して、最終製品のコンフィギュレーション計画に役立てることができます。MRP/MPS所要量計画プログラム(R3482)では、選択された親計画部品表品目の明細予測が読み込まれ、同じ期間の計画部品表構成品の予測を作成するために拡張されます。

計画部品表を使用すると、製造はされていないが、販売に必要と考えられるオプションと機能のすべての組合せに対する需要を満たすために必要な構成品を表す、仮定の平均親品目を設定できます。

計画部品表は、マスター・スケジュールまたは資材計画中に使用します。計画部品表を使用して予測を行うことにより、JD Edwards EnterpriseOne所要量計画システムの基準生産日程計画(MPS)、資材所要量計画(MRP)および流通所要量計画(DRP)の構成品需要を判断できます。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications Forecast Management Implementation Guide』の「Working with Planning Bill Forecasts」を参照してください。

前提条件

JD Edwards EnterpriseOne予測管理で製造制御品目を処理するには、次のことを行う必要があります。

  • 製造制御品目用に使用するには、MRP/MPS所要量計画プログラムの使用しているバージョン用に処理オプションを設定します。

  • MRP/MPS所要量計画プログラムの「製造モード」タブにある「プロジェクト計画」処理オプションの値を「2」に設定し、所要量計画の実行に製造制御品目を含めます。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications Forecast Management Implementation Guide』の「Setting Processing Options for MRP/MPS Requirements Planning (R3482)」を参照してください。

製造制御品目の明細予測の改訂

この項では、製造制御品目の明細予測の改訂の概要、事前設定、および製造制御品目の明細予測の改訂方法について説明します。

製造制御品目の明細予測の改訂について

予測を生成して検討したら、消費者の傾向、市場動向、競合他社の活動、マーケティング戦略などを考慮して予測を改訂できます。予測を改訂する際には、既存の予測情報の手作業での変更、予測の追加または削除、および予測の説明テキストの入力を行うことができます。

手作業で明細予測を作成、変更または削除するには、予測の改訂プログラム(P3460)を使用します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications Forecast Management Implementation Guide』の「Revising Detail Forecasts」を参照してください。

製造品目のリードタイムが長い場合もあるため、製造プロセスは顧客オーダーが入る前から開始します。汎用製造番号を使用して予測を作成し、品目の需要を表します。

製造制御品目のオーダーを入荷したら、在庫をオーダーに割り当てられます。使用可能な在庫がない場合は、既存の予測をオーダーにペギングできます。製造制御品目に予測が存在しない場合は、新しい製造番号で新規受注オーダーを作成します。

作業オーダーは、汎用製造番号の予測に基づいて、製造現場に存在する場合があります。顧客オーダーを受けると、作業オーダーの状況に基づいて、在庫と生産計画が割り当てられます。汎用予測の消費により、約束可能数量(ATP)の正確な計画と製品の適時納入が可能になります。

製造制御品目の予測を処理するには、予測改訂プログラムを使用します。

「予測の処理」フォームの詳細グリッドに、「製造番号」フィールドと「例示照会プログラム」(QBE)行が表示されます。「明細予測の改訂」フォームにも「製造番号」フィールドが表示されます。

「予測の処理」フォームでは、品目、事業所または製造番号ごとに予測を検索できます。

「明細予測の改訂」フォームを使用すると、製造制御品目に対して次の処理を実行できます。

  • 新規予測の作成。

  • 予測の1つのローまたは複数のローの編集。

  • 製造番号のある予測およびない予測の1つのローまたは複数のローのコピー。

  • 製造番号のある予測およびない予測の1つのローまたは複数のローの削除。

製造番号を予測明細行の製造制御品目に関連付けるには、次のいずれかの方法を使用します。

  • 「製造番号」フィールドの「ビジュアル・アシスト」ボタンを使用して、製造番号マスター・ファイル・テーブル(F34401)から既存の製造番号を選択して、「製造番号の検索」フォーム(W34401C)にアクセスします。

  • 「明細予測の改訂」フォームで「ロー」メニューから「製造番号の生成」オプションを選択し、製造番号を自動的に生成します。

  • 予測の改訂プログラムの「製造番号」タブにある「製造番号の生成」処理オプションが「1」に設定されている場合は、[Tab]を押して製造制御品目のローから移動して、製造番号が自動的に生成されるようにします。

    生成された製造番号では、「製造番号」タブの「製造番号タイプ」処理オプションで指定された製造番号タイプが使用されます。

予測の製造番号を自動的に生成する場合は、自動採番に基づいて新しい製造番号が生成されます。事業所が製造番号のセグメントとして定義されている場合、製造番号生成において見出しまたは明細行の事業所が使用されます。システムは明細行の事業所を上書きできません。月および年が製造番号のセグメントとして定義されている場合、製造番号マスター・プログラム(P34401)の「作成日付」フィールドの値が使用されます。

製造番号はキャッシュ・ファイルに保存されます。製造番号が不要な場合は「製造番号」フィールドをブランクのままにし、元に戻って別の製造番号を生成します。「OK」をクリックして予測を承認すると、製造番号マスター・ファイル・テーブルに製造番号レコードが作成されます。

製造番号レコードも、製造番号マスター・タグ・ファイル・テーブル(F34401T)に保存されます。ただし、レコードにはオーダー番号(DOCO)フィールドの数値は含まれないため、フィールド値は0(ゼロ)に設定されます。

予測明細行に手作業で製造番号を入力することはできませんが、製造番号マスター・プログラム(P34401)を使用して、製造番号マスター・ファイル・テーブルに特別製造番号を追加できます。予測明細行に使用する特別製造番号は、製造番号マスター・ファイル・テーブルから選択できます。

予測を作成すると、製造番号が受注オーダーに使用されていないことが検証されます。特定の製造番号に使用できる需要ソースは1つのみであるため、受注オーダーにその製造番号が存在する場合にはエラーが表示されます。製造番号を作成したら、予測内でその番号を編集できます。

製造制御品目を含む予測の場合は、「明細予測の改訂」フォームに指定されている事業所から会社が取り込まれます。品目番号と会社を使用して、製造番号が検証されます。製造制御品目の予測には顧客は必要ないため、顧客番号の検証は行われません。

製造番号情報は、予測ファイル・テーブル(F3460)に保存されます。製造番号マスター・ファイル・テーブル(F34401)には、予測(F)と受注オーダー(S)を示すためのデータ品目PNDMDFLGが含まれています。

JD Edwards EnterpriseOne予測管理システムには、製造制御品目の予測に固有のインテリジェンスは含まれません。予測は、製造番号でのみラベル付けされます。

次のプログラムを使用して、電子データ交換(EDI)により、予測がサポートされています。

  • 予測トランザクションの改訂(P3460Z1)

  • 予測受信処理(R3460Z1I)

  • 送信データの抽出 - 予測(R47062)

前提条件

製造制御品目の予測の改訂を処理する前に、次のことを行う必要があります。

  • 予測の製造制御品目に対して製造番号の自動生成が設定されるように、予測の改訂プログラムの「製造番号」タブにある処理オプションを設定します。

  • 予測の改訂プログラムの使用しているバージョン用に処理オプションを設定します。

『JD Edwards EnterpriseOne Applications Forecast Management Implementation Guide』の「Setting Processing Options for Forecast Revisions (P3460)」を参照してください。

製造制御品目の明細予測の改訂に使用するフォーム

フォーム名

フォームID

ナビゲーション

用途

予測の処理

W3460B

「定期予測操作」(G3421)、「実績値の入力/変更」

製造制御品目の明細予測を処理します。

明細予測の改訂

W3460A

「予測の処理」フォームで、ローを選択して「選択」をクリックします。

製造制御品目の明細予測を改訂します。

製造制御品目の明細予測の改訂

「明細予測の改訂」フォームにアクセスします。