JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングの概要

オラクル社のJD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングは製造業をサポートします。JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングを使用すると、製造制御品目を作成でき、一意の製造番号を使用して、顧客オーダーに関連付けられたオーダーおよび在庫をトラッキングできます。

JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングでは、次のことが可能です。

製造番号の構造の定義。
製造制御品目の製造番号の生成。
製造制御品目の予測の入力。
製造制御品目の受注オーダーを入力します。
製造制御品目の製造用資材の調達。
製造制御品目の製造の管理。
製造制御品目の需要と供給の管理。
関連付けられた需要がない製造制御品目に対する製造番号、オーダーおよび在庫の再割当。

JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングのビジネス・プロセス

次のプロセス・フローは、JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングのビジネス・プロセスを表しています。

これらのビジネス・プロセスについては、この製品ガイドの関連ビジネス・プロセスの章で説明します。

JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングの統合

JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングは、JD Edwards EnterpriseOneの基本機能をサポートする統合ソリューションです。システムが統合することによって、製造業をサポートしています。

JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングは、サプライチェーン管理に完全に統合されているわけではないため、予測消化、返品承認、繰返し製造などの一部の基本機能を使用できません。

JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングは、オラクル社の次のJD Edwards EnterpriseOne製品と統合されています。

JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングの製品統合

統合における考慮事項については、この製品ガイドの導入に関する章で説明します。

JD Edwards EnterpriseOne Financials

オラクル社のJD Edwards EnterpriseOne Financials製品は、汎用性があり、費用対効果の高い、時間節約に役立つ財務情報管理ソリューションを提供します。JD Edwards EnterpriseOne Financials製品を構成する各システムを使用すると、財務ユーザーが通常共有する情報をトラッキングできます。

JD Edwards EnterpriseOne在庫管理

オラクル社のJD Edwards EnterpriseOne在庫管理システムでは、品目情報、売上原価と購買原価、および保管場所別の引当可能数量が保存されます。JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングでは、JD Edwards EnterpriseOne在庫管理システムを使用して、製造制御品目を設定します。

JD Edwards EnterpriseOne在庫管理では、在庫などの保管場所と製造現場の間での資材移動をトラッキングできます。在庫出庫と引当の管理、オーダーの完了、および製造プロセス全体のオーダー数量のトラッキングも可能です。

JD Edwards EnterpriseOne製造管理

オラクル社のJD Edwards EnterpriseOne製造管理製品には、オラクル社のJD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムなど、いくつかのJD Edwards EnterpriseOneシステムが含まれています。

JD Edwards EnterpriseOne製造現場管理システムでは、製造作業オーダーを管理、追跡して、工場の内外の部品の流れを制御できます。また、製品の完成に必要な情報を効果的に管理、伝達できます。

JD Edwards EnterpriseOne調達/外注管理

オラクル社のJD Edwards EnterpriseOne調達/外注管理製品には、オラクル社のJD Edwards EnterpriseOne調達管理システムなど、いくつかのJD Edwards EnterpriseOneシステムが含まれています。

JD Edwards EnterpriseOne調達管理システムでは、購買業務を全面的に管理します。JD Edwards EnterpriseOne調達管理を使用すると、製造制御されている製造品目で使用する原材料の購買オーダーを生成できます。

JD Edwards EnterpriseOne所要量計画

オラクル社のJD Edwards EnterpriseOne所要量計画製品には、オラクル社のJD Edwards EnterpriseOne所要量計画システムおよびJD Edwards EnterpriseOne予測管理システムなど、いくつかのJD Edwards EnterpriseOneシステムが含まれています。

オラクル社のJD Edwards EnterpriseOne所要量計画システムでは、受注オーダーと予測を使用して、部品表で品目から構成品までの需要量を算定します。このシステムでは、部品表を使用して、部品リストのない計画オーダーと作業オーダーの構成品所要量の確定も行います。

JD Edwards EnterpriseOne流通所要量計画、JD Edwards EnterpriseOne基準生産日程計画およびJD Edwards EnterpriseOne資材所要量計画では、有効な製造スケジュールの管理に必要な購買および製造オーダーが作成されます。

JD Edwards EnterpriseOne予測管理システムは、需要の作成およびMPSの立案に使用する販売予測を生成します。JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングでは、JD Edwards EnterpriseOne予測管理システムを使用して、製造制御品目および関連する製造番号の予測を設定します。

JD Edwards EnterpriseOne受注管理

オラクル社のJD Edwards EnterpriseOne受注管理（SOM）システムでは、受注オーダーの処理を全面的に管理します。このシステムでは、受注オーダーの入力、出荷確認および売上更新を行うことができます。

JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングの導入

この項では、JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングの導入に必要な手順の概要を説明します。

導入の計画段階では、インストール・ガイドやトラブルシューティング情報など、オラクル社が提供するすべての情報を活用してください。

JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングについて、どのESU（電子ソフトウェア更新）をインストールするかを決める際は、EnterpriseOne and World Change Assistantを使用します。このJavaベースのツールを使用すると、必要となるESUの検索とダウンロードにかかる時間を75%以上削減できます。さらに、複数のESUを一度にインストールすることも可能です。

『JD Edwards EnterpriseOne Toolsソフトウェア・アップデート・ガイド』を参照してください。

グローバル導入の手順

次の表に、JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングのグローバル導入の推奨手順を示します。

グローバル・ユーザー定義コード（UDC）テーブルを設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Tools System Administration Guide』の「Working with User Defined Codes」を参照してください。
会計期間パターンを設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications Financial Managementの基礎製品ガイド』の「会計期間パターンの設定」を参照してください。
会社を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications Financial Managementの基礎製品ガイド』の「会社の設定」を参照してください。
ビジネスユニットを設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications Financial Managementの基礎製品ガイド』の「ビジネスユニットの設定」を参照してください。
自動採番を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications Financial Managementの基礎製品ガイド』の「自動採番の設定」を参照してください。
（省略可）勘定科目と勘定科目表を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications Financial Managementの基礎製品ガイド』の「勘定科目の設定」を参照してください。
一般会計固定情報を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications一般会計製品ガイド』の「一般会計固定情報の設定」を参照してください。
通貨コードや為替レートなどの多通貨処理を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications多通貨処理製品ガイド』を参照してください。
（省略可）元帳タイプ規則を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications Financial Managementの基礎製品ガイド』の「組織の設定」を参照してください。
住所録レコードを設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications住所録製品ガイド』の「住所録レコードの入力」を参照してください。
デフォルト事業所とプリンタを設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Tools Report Printing Administration Technologies Guide』の「Working with Report Printing Administration」を参照してください。
事業所固定情報を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications在庫管理製品ガイド』の「事業所固定情報の定義」を参照してください。
流通/製造AAI（自動仕訳）を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications在庫管理製品ガイド』の「流通管理システムのAAI設定」を参照してください。
伝票タイプを設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications在庫管理製品ガイド』の「伝票タイプ情報の設定」を参照してください。
製造現場カレンダを設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造現場管理製品ガイド』の「製造現場カレンダの設定」を参照してください。
製造固定情報を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications製造データ管理製品ガイド』の「製造固定情報の設定」を参照してください。

プロジェクト・マニュファクチャリングの導入手順

次の表に、JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングのアプリケーション別の推奨導入手順を示します。

JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングを有効にします。
「JD Edwards EnterpriseOneプロジェクト・マニュファクチャリングの有効化」を参照してください。
製造制御品目を設定します。
「製造制御品目の設定」を参照してください。
製造番号構造を定義します。
「製造番号構造の定義」を参照してください。
製造番号を生成します。
「製造番号の生成」を参照してください。