質問、フォームまたは訪問レベルで症例のデータをロック
症例の質問、フォームまたは訪問をロックして、ユーザーがその症例データを変更できないようにできるようになりました。
質問レベル、フォーム・レベルまたは訪問レベルでサブジェクトのデータをロックすると、他のユーザーは、APIロード・データやサブジェクト番号の変更など、そのサブジェクトの新規データの挿入や既存のデータの更新ができません。訪問またはフォームが不完全であるか、オープンな問合せがある場合でも、サブジェクトはフォームまたは訪問レベルでロックできます。
この機能を使用する前に
「サイトに入力されたサブジェクト・データのロック」権限を割り当てられたスポンサ・ユーザーは、別のユーザーが新しいデータを追加または更新できないように、サブジェクトのフォームまたは訪問をロックできるようになりました。この権限を割り当てられたユーザーは、サブジェクトのデータをロック解除することもできます。
「サブジェクトのフォーム・データの表示」権限を割り当てられたユーザーは、その要素を表示する権限があるかぎり、件名、訪問、フォームおよび質問がロックされているかどうかを確認できます。
スポンサ・ユーザーの詳細
- サブジェクトがロックされると、既存のデータはすべて読取り専用になります。
- サブジェクトがロックされていることを示すロック済アイコン(
)がサブジェクトの横に表示されます。
- フォームまたは訪問レベルでデータをロックすると、ユーザーに非表示になっている質問もロックされます。
- 署名、凍結、凍結解除および検証するオプションは、ロックされた質問、フォームおよびビジットで引き続き使用できます。
- ラボ・フォームがロックされている場合でも、ラボ・フォームの通常の範囲を更新できます。
- コーディングは、ロックされたデータに対して引き続き実行されます。
- 症例データ抽出、症例データ・レポートおよび症例問合せレポートは、ロックされた質問の場合でも、レポートの実行時の試験の設計を反映しています。
サブジェクト・データのロックに関する詳細情報およびステップバイステップの手順は、スポンサおよびCROユーザー・ガイドに記載されています。
サイト・ユーザーの詳細
- オープン・クエリーがある症例のロック済質問の横には「ロック済」アイコン(
)が表示されます。
- 「ロック解除済」アイコン(
)はロック解除済質問の横に表示され、質問がスポンサ・ユーザーによってロック解除されていることを示します。
統合への影響
- 症例のデータがロックされている場合、サイトまたはスポンサ・ユーザーは、新しい口頭語、表示およびルートを入力したり、既存の口頭語を変更することはできません。
- Oracle Central Codingでのコーディング・アクティビティは、動詞、コンテキスト・アイテムまたはコーディング・ターゲット・フィールドがロックされている場合でも引き続き許可されます。
- コーディングの更新は監査証跡に反映されます。
- ロックされたコーディング・アイテムでは、問合せを上げたり、回答したり、クローズすることはできません。
注意:
ロックされた質問、フォームおよび訪問のデータは、Oracle Clinical One Platformとの統合を介して送信できません。ルールへの影響
- 変数として入力された1つ以上の質問が更新されないかぎり、カスタム・ルールは変数またはターゲットがロック解除された後は再実行されません。ルールを再実行する必要がある場合は、ルール・メニューから再実行するオプションを手動で選択する必要があります。
- カスタム・ルールは、問合せを開いたり、ロックされた質問、フォームおよび訪問に計算を適用することはできません。
- ロック済データのルール失敗通知という新しい通知を使用できます。「ロックされたデータのルール失敗通知の受信」権限を割り当てられたユーザーは、ロックされたために一部のターゲットが更新されなかったことを通知するこの通知を受信します。
すでにライブ・スタディで作業していますか。
このリリースのアップグレードが完了すると、ユーザーは質問、フォームおよび訪問レベルでサブジェクト・データのロックを実行し、ロックされたデータおよびロック解除されたデータを表示できます。サブジェクト・データのロックの詳細は、スポンサおよびCROユーザー・ガイドを参照してください。
親トピック: データ・レビュー