17.2.2.3 起動オプションとレプリケーションチャネル

このセクションでは、レプリケーションチャネルの追加によって影響を受ける起動オプションについて説明します。

レプリケーションチャネルを使用する場合は、master_info_repository および relay_log_info_repository システム変数を FILE に設定しないでください。 MySQL 8.0 では、FILE 設定は非推奨であり、TABLE がデフォルトであるため、システム変数を省略できます。 MySQL 8.0.23 では、使用は非推奨であるため、省略する必要があります。これらのシステム変数が FILE に設定されている場合、レプリカにソースを追加しようとすると、ER_SLAVE_NEW_CHANNEL_WRONG_REPOSITORY で失敗します。

次の起動オプションがレプリケーショントポロジの all チャネルに影響するようになりました。

--log-slave-updates
レプリカによって受信されたすべてのトランザクション (複数のソースからのトランザクションも含む) は、バイナリログに書き込まれます。
--relay-log-purge
設定すると、各チャネルは独自のリレーログを自動的にパージします。
--slave_transaction_retries
指定された数のトランザクション再試行は、すべてのチャネルのすべてのアプライヤスレッドで実行できます。
--skip-slave-start
どのチャネルでもレプリケーションスレッドは開始しません。
--slave-skip-errors
すべてのチャネルで実行が続行され、エラーはスキップされます。

次の起動オプションに設定された値は各チャネルに適用されます。これらは mysqld の起動オプションであるため、すべてのチャネルに適用されます。

--max-relay-log-size=size
各チャネルの個々のリレーログファイルの最大サイズ。この制限に達すると、ファイルはローテーションされます。
--relay-log-space-limit=size
個々のチャネルについて、結合されたすべてのリレーログの合計サイズの上限。 N チャネルの場合、これらのログの合計サイズは relay_log_space_limit * N に制限されます。
--slave-parallel-workers=value
チャネル当たりのレプリケーションアプライヤスレッド数。
slave_checkpoint_group
各ソースの I/O スレッドによる待機時間。
--relay-log-index=filename
各チャネルリレーログインデックスファイルのベース名。セクション17.2.2.4「レプリケーションチャネルのネーミング規則」を参照してください。
--relay-log=filename
各チャネルリレーログファイルのベース名を示します。セクション17.2.2.4「レプリケーションチャネルのネーミング規則」を参照してください。
--slave_net-timeout=N
この値はチャネルごとに設定されるため、各チャネルは N 秒間待機して切断された接続をチェックします。
--slave-skip-counter=N
この値はチャネルごとに設定されるため、各チャネルはソースからの N イベントをスキップします。